蓬祥鍼灸院の長谷川です。
多くの女性が悩む症状の1つとして足のむくみがありますが、皆さんはいかがでしょうか?
今回は女性の天敵ともいえる足のむくみの原因について、西洋医学の面からと東洋医学の面から解説し、さらに簡単に行うことができるセルフケア方法についても解説していきます。
足のむくみを改善するためのセルフケアをご紹介いたします。
自宅でも会社でもお手軽に行うことが可能となるため、実践してみましょう。
きっと「えっ!」と思われる方がい多いと思います。
それもそのはず、世間一般では貧乏ゆすりは行儀が悪い行為になりますが、意外とこの貧乏ゆすりの効果は侮れません。
貧乏ゆすりは小刻みに足の筋肉を動かすことになるため、足の浮腫み対策として効果があります。
むくみが起きる原因として筋力不足が原因という話をしましたが、足の筋肉を動かすことにより、より多くの血液を足から心臓に戻すことができるようになります。
デスクワーク方は仕事中に隙を見つけて行うか、トイレに行った時にでも行ってみてください。
立ち仕事の方はこの動作は難しいと思うため、隙を見つけて踵を上げる動作を繰り返してみましょう。
むくみのセルフケアとしての王道ではありますが、自分で足のマッサージを行うことも効果的です。
しかし、マッサージをする際に注意していただきたいのが、マッサージをする方向です。
むくみを改善するためのマッサージは滞った血流やリンパを心臓の方に戻すために求心性で行うことが望ましく、足先から膝の方向で行うようにしましょう。
むくみが酷い場合は寝ている時にもケアが必要となるため、着圧ソックスを利用する方が良いでしょう。
また、着圧ソックスだけではなく、足も少しだけ高くした状態で寝ることで血液やリンパを心臓に戻しやすくなります。
足のむくみを訴える女性は多いですが、むくみの原因は一言で言ってしまえば、リンパ管が回収できなかった水分が貯まっている状態になります。
血管には小さな穴がいており、血液の浸透圧を保つために血液の中の水分が常に染み出ています。
この染み出た水分を回収するのがリンパ管の役目になりますが、いろいろな原因で回収することができなくなってしまうことでむくみとなってしまいます。
ではこの水分が回収できなくなる原因としては以下が考えられます。
足が冷えることにより血行不良が生じれば、リンパの流れも悪くなります。
リンパの流れが悪くなれば、水分を回収する機能も低下してしまうために水分が貯まりむくみとなってしまいます。
女性は寒がりと言いながらも冬でも薄手のソックスをはいていたり、私服でもワンピースやスカートをはいている方がいますが、こういったことが冷えに繋がっています。
しっかりと温かい格好をするようにしましょう。
最も多いであろう足のむくみの原因は筋力不足や運動不足と言えます。
「足は第2の心臓」とも言われ、足の筋肉の収縮(ポンプ作用)によって下半身にある血液を心臓に戻すことになります。
立ち仕事や座りっぱなし、運動嫌いなどで筋力低下、筋力不足が原因となりポンプ作用が上手く機能しないことでむくみが生じてしまいます。
運動する習慣がなく、デスクワークや立ち仕事の方は要注意です。
むくみで注意しなければならないのが病気により起きていることがあるということです。
特に足以外にも手や顔のむくみ、さらには息切れ尿量減少、尿が出にくいなどの症状があれば要注意です。
女性の足のむくみの原因として無視できないのが食生活の問題があり、特にタンパク質不足によるものです。
タンパク質不足とむくみの原因に関しては以下の記事を参照ください。
むくみの原因はタンパク質の不足かも?【タンパク質とむくみの関係】
むくみの原因について西洋医学の面からご説明してきましたが、せっかくなので東洋医学ではどのように考え、どのような原因で起きるかを解説していきます。
東洋医学では以下3つの臓器の不調により起きると考えます。
肺は呼吸器になりますが、東洋医学では水分代謝と非常に関係の深い臓器の1つなるため、肺が病むと浮腫みの原因になることがあります。
東洋医学では肺と水分代謝の関係は主に以下の3つになります。
この中で特に関係性が深いのが「排尿の促進」になりますが、缶切りで開けるタイプの缶詰をザルを使わずに水切りするイメージをしてください。
まず、水を切るために一箇所に穴を開けます。
最初は水が勢いよく出ますが途中から出が悪くなると思います。
そこで、反対側にもう一箇所穴を開けて再度水を切ると、しっかりと水が切れるようになります。
これはもう一箇所に穴を開けることにより、空気の通り道が確保されることにより水の出が良くなるためですが、これを人体で考えてみるとこのようになります。
「肺は水の上源」
水の流れは自然界では重力の関係上、上から下へ流れますが、人体においては肺の力が水が上から下へ流れるのをサポートしていることになります。
そのため、東洋医学的にも肺を病むことによりむくみが生じてしまいます。
脾とは東洋医学では胃腸系全般のことになります。
この脾と言う部分は食べ物から「気・血・水」を作り出す場所でもありますが、作るだけではなくこれらを全身へ運搬する働きもあります。
つまり胃腸が弱っていたり、自覚がなくても胃腸が疲れていれば身体の中で水の流れが悪くなることになり、むくみが生じることになります。
また、妊婦の方の足のむくみもこの脾の問題で起きているケースが多くなります。
妊娠により大きくなった子宮により胃が圧迫を受けることで脾胃の働きが悪くなっていると考えられます。
実際に私も妊婦さんの足のむくみを治療したことがありますが、やはり胃腸と関係するツボに弱っていました。
この場合は胃腸を整えるツボとともに、利水作用のあるツボに鍼治療をすことにより尿量が増えるため、むくみ改善することができます。
腎臓は東洋医学でも泌尿器系の機能を担当しており、水を水分に変化させます。
そのため、腎が弱ることにより尿を作る機能が低下したり、腎と対を成している膀胱にも弱りが起きてしまうと排泄がうまくできなくなることにより浮腫が生じることになります。
足のむくみは多くの女性にとって天敵ともいえる症状です。
原因としては筋力不足や運動不足、冷えなどが多くなりますが、場合によっては病気が隠れていることもあります。
特に足だけではなく、手や顔、息切れ、尿が出にくいなどの症状がある場合は病院を受診することをおすすめいたします。
また、鍼灸治療でも足のむくみは対応可能となるため、お悩みの方はご相談ください。
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