妊娠したらつわりで苦しむものだと思っていたのにまだ症状がなかったり、妊娠してすぐにつわりが始まり食べれなかったり吐き気がひどいため、この症状がいつまで続くのか知りたい方へ。
今回はつわりに関する疑問や辛いこの時期を乗り越えられるようなちょっとした情報などを解説していきます。
つわりは突如はじまる吐き気や胸やけなどの症状になり、妊娠希望の女性からすると妊娠できた喜びはあるものの、食べることができなくなってしまうため辛い症状になります。
ひどい方ですとほとんど食べることができないため体重が10キロほど落ちてしまうことがあります。
人によって多少の違いはあるものの、始まる時期と終わる時期は大体決まっています。
つわりが始まる時期は妊娠5週目ごろから始まることが多いですが、生理予定日を1週ほど過ぎた頃なので、生理が来ないのに吐き気や胸やけが始まればつわりが始まったということになります。
しかし、人によってはもう少し後に来ることもあります。
つわりはなさそうだなっと思っていた矢先に突然始まることもあるため、覚えておきましょう。
つわりはほとんどの方の場合で安定期に入ってしまえば落ち着いてくることが多くなります。
妊娠週数で行くと大体20週あたりには治まります。
つまり、4~5か月近くつわりに悩むことになると思うと気が遠くなるかもしれませんが、妊娠している証になるため、頑張りましょう。
意外なことに、つわりは妊娠初期から全くと言っていいほどない方も一部の妊婦さんの中にはいらっしゃいます。
当院でも問診の事項の中に出産経験のある方の中にはつわりがどうだったかということをお聞きしていますが、一定数の方の中には「なし
と答えられる方がいらっしゃいます。
症状がひどく、外出することさえ困難な方からするとうらやましい限りかもしれません。
先ほどとは逆で妊娠初期からしっかりと症状が始まり、この症状が安定期に治まることなく出産するまで続いてしまう方も中にはいらっしゃいます。
もちろん、症状の軽い・重いはありますが、酷いつわりが出産まで続くとなると妊婦さんにとってはかなりつらい経験になることでしょう。
当然、酷い方の場合はほとんど食べることができないため、体重はドンドン減っていきます。
場合によっては入院することもありますので、あまりにひどい場合は医師に相談するようにしましょう。
つわりがあると特定のものしか食べられなくなったり、ほとんど食べることができなくなってしまい非常につらい日々が続くことになりますが、少し前向きになれる情報をお届けします。
2016年にアメリカで発表された論文ですが、つわりがあることによって流産のリスクが低くなるという報告がありました。
つわりには胎児保護の作用があり、実際に流産を経験したことがある797人の妊婦を対象に研究が行われ、つわりが流産のリスクを50〜75%低下させていたそうです。
流産のリスクを低下させる要因はつわりにより食事量が減ることにより、胎児が毒素にさらされるリスクが低下することで、健全な妊娠が促される可能性があるそうですが、まだしっかりとした理由は分かっていないそうです。
しかし、数字が物語っているようにつわりと流産のリスク低下は何かしら関連がありそうです。
この論文から4年ほど経過するため、数年後にはつわりが流産のリスクを軽減させる理由が分かってくるかもしれません。
そのため、つわりは確かに辛いかもしれませんが、この情報を信じてみましょう。
【つわりのおかげで流産リスクが減ることが判明 つわりの意外な役割とは?】
つわりがひどい場合には何か治療法がないかと考えるものですが、実際につわりにはどのような治療法があるのかをご紹介していきます。
残念ながら西洋医学ではつわりに対しての有効な治療法はありません。
症状がひどい場合には吐き気止めの薬を処方されることもありますが、「つわりの根本的な原因は妊娠」となるため、対処療法となります。
吐き気止めの薬以外にできることは病院での点滴による水分補給と栄養補給になります。
また、少しでも食べることができる場合は自分が食べることができるものを少量でも食べるようにしましょう。
つわりは東洋医学では胎児という異物が体の中にあるために起きると考えますが、体質的な問題でも起きてきます。
つわりが起きやすい体質は以下になります。
東洋医学ではこのように個人の体質を考えて治療を行っていきます。
つわりの症状は食べることができないため非常に辛い症状になりますが、流産のリスクが低下するという研究結果もあるため、一概に悪い物とは言い切れません。
しかし、やはりつらいことには変わりありませんので、この時期は家事も少しさぼることを考えましょう。
また、固形物を食べることが難しい場合はゼリーやヨーグルトなど食べやすい物を少しでも食べるようにし、水分補給は怠らないようにしましょう。
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