舌を見るとなんだか黄色い苔がついているけど、これって何が原因なのか知りたい方へ。
舌が黄色いと口臭の原因になったり、何かの病気のサインではないか?と考えてしまうと思います。
鍼灸治療や漢方薬を処方する時に舌診という舌を見る診察方法がありますが、やはりこういった舌の状態の方は一定数は珍しくはありません。
そこで、本記事では舌に黄色い苔がつく原因、考えられる体の不調、改善する方法などについて東洋医学の観点からお話していきます。
舌に付着している苔のことを舌苔(ぜったい)と言いますが、これは食べ物のカスや細菌と言われています。
黄色い苔が付一時的についているのか?毎日ついているのかで意味合いが変わってくるため、東洋医学の観点からお話していきます。
舌にうっすらと黄色い苔が付いている場合は身体にこもった熱が原因となります。
普段は問題ない方でも風邪やインフルエンザなどで高熱が出た時に黄色くなりやすいので、もし機会があればチェックしてみてください。
しかし、いつ鏡で見てみ黄色い苔がうっすらとついているという方は熱体質ということになります。
身体に熱がこもってしまう原因としてはストレスが筆頭となりますが、何かしらの病気で発熱が起きている場合などにも黄色くなることがあります。
舌が黄色い方はイライラしやすい、怒りっぽい、肩こりや頭痛が精神的ストレスで悪化しやすい、耳鳴り、めまい、目が充血しやすい、頭に汗をかきやすいなどの症状が出てくることになります。
また、酷くなると茶色や黒い苔がつくことがあります。
湿熱が原因だと舌には黄色く分厚い苔がつきます。
こちらは先ほどのうっすらと黄色い苔ではなく、分厚くねっとりした苔になります。
こういった苔は熱だけではなく、湿気も加わった湿熱が体にたまっているということになります。
湿熱が貯まる原因はストレスももちろん関係してきますが、食生活も関係してきます。
飲酒、脂っこいもの、肉、甘いものなどをよく食べる方がこういった舌になりやすくなります。
また、胃腸の状態が悪い場合にも黄色く分厚い舌苔がつきやすくなります。
毎日ではなく、何気なくチェックした時だけ舌に黄色い苔がついている場合は直前に食べたものの色がついているということもあります。
まさにこれが食べ物のカスが舌に付着しているということになります。
特に以下のものを食べると舌が黄色くなりやすくなります。
毎日舌に黄色い苔がついているわけではないという方はその日に何を食べたかを思い出してみましょう。
舌に黄色い苔がついていると何かしらの病気が隠れているのではないかと不安になる方もいるかもしれません。
そのため、考えられる病気についてお話していきます。
舌に黄色い苔がついている場合に最も多いのが胃腸の調子が悪くなっているケースです。
もちろん、自覚がある場合もあれば自覚がない場合もあります。
自覚がある場合としては下痢または便秘、胃もたれ、胸やけ、げっぷが出やすいなどの症状があります。
また、飲酒、肉、ラーメンや脂っこいものをよく食べるなどの食生活をしていることがあります。
性病であるカンジタに感染している場合にも舌が黄色くなることがあります。
特に口腔カンジタの場合はこのような症状が出やすくなります。
私自身はカンジタに感染したことはありませんが、カンジタによる手湿疹の治療経験が2例あります。
1例に関しては口腔内に症状はなかったのですが、舌は黄色くなっていました。
そのため、カンジタという真菌に感染した場合は舌が黄色くなる可能性が考えられます。
カンジタに感染した場合には陰部の痒み、熱感、女性の場合はチーズのようなオリモノが出てきます。
そのため、舌が黄色いとともに上記のような症状がある場合は泌尿器科、または婦人科を受診しましょう。
ただし、女性の場合は無症状のこともあります。
肝臓や胆のうの病気がある場合にも舌が黄色くなることがあります。
これは「黄疸」という症状になり、胆のうから分泌される胆汁に含まれる「ビリルビン」という物質が関係してきます。
肝臓や胆のうに問題が起きるとこのビリルビンが増加してしまうことで皮膚や眼球などが黄色くなってしまいます。
そのため、舌が黄色いことに加えて、皮膚が黄色くなってしまっていたり、眼球の白目の部分が黄色くなっている場合は肝臓や胆のうに異常が起きていることになります。
その他、食欲不振、体の痒み、便の色が白っぽいなどの症状がある場合は要注意となります。
黄色い絶対を改善する方法をご紹介していきます。
舌についた黄色い舌苔を改善するためには食生活を改善する必要があります。
この黄色い舌苔は食べ物の影響を受けやすいということはここまで読んでいただければご理解いただけたのではないかと思います。
そのため、ご自身の食生活を改善し、飲酒、肉、揚げ物、ラーメン、甘いものを食べすぎないようすることが非常に重要となります。
舌苔の掃除をしてもあまり意味はありません。
ここまで読んでいただければなぜ意味がないのかはご理解いただけるかと思います。
この黄色い舌苔は食生活の問題で体に熱や湿熱を溜め込んでいることが原因となります。
つまり、いくら専用の舌ブラシを使用して掃除をしたとしても一時しのぎでしかありません。
黄色い舌苔に効果のあるツボをいくつかご紹介していきます。
今回ご紹介するツボはすべて実際に私が鍼灸治療の際に使用するツボになります。
実際に鍼灸治療で体を整えていくことでちゃんと黄色い舌苔は取れてきます。
舌に黄色い苔がついていると何かの病気かもしれないと考えてしまうかもしれません。
確かに病気が隠れていることもありますが、比較的まれなケースとなります。
黄色い舌苔がついてしまう原因は食生活の問題や胃腸の調子が悪いというケースが多くなります。
そのため、黄色い舌苔が気になるという方はまずは食生活を改善するようにしましょう。
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