両親、または自分がある日突然メニエール病になってしまったが、果たして遺伝性ってあるのだろうか?
このような疑問を持たれる方は多いと思います。
今回はメニエール病が遺伝する可能性についてや、親子が同じ病気になりやすい理由について解説していきます。
メニエール病に遺伝性があるかどうかについては色々研究されていますが、現段階ではこのようなことが言えます。
メニエール病に関しては西洋医学では現在のとろこ遺伝性は確認されていないため、親がメニエール病になったとしても、遺伝的な要素が原因で将来的に子供もメニエール病を発症してしまうという訳ではありません。
そのため、親がメニエール病になったことがあり、自分がひどい回転性のめまいや難聴に襲われたとしても、遺伝的に自分もメニエール病になっているとは限りません。
メニエール病は遺伝的な素因よりもストレスで発症することが多いのがこの病気の特徴ともいえます。
また、診断も難しい部分があるため、原因が分からないめまいの場合にメニエール病と診断されてしまっている場合も多くあり、実際には違っている場合もあります。
メニエール病に遺伝性は確認されていませんが、あくまでも現段階での研究結果の話です。
この病気自体が解明されていない部分が多く、現在では耳の中の内リンパ水腫と言われていますが、真の原因は不明とされています。
そのため、今後数十年の間にこの病気の真の原因や、何かしらの遺伝的素因が発見される可能性は0ではないと思います。
実際に親子でメニエール病を発症してしまうことはあるため、今後の研究次第では遺伝性も認められるかもしれません。
東洋医学的には遺伝する可能性は十分考えられます。
正確に言いますと、遺伝とは少し違いますが、親子は同じ病気にかかりやすい傾向にあります。
東洋医学では病気を診るのではなく、一人ひとりの体質を見て治療をしていきますが、この体質が親子では似る傾向があるため、体質的な要素で同じ病気を発症しやすくなります。
そのため、東洋医学的な体質から考えると、メニエール病だけではなく、色々な病気を親子そろって発症する可能性が考えられます。
親子で同じ病気になりやすい理由は遺伝的な素因も関係してきますが、それ以上に体質が似てくることが関係します。
よく聞くのが心疾患の家系とか、薄毛の家系、ガン家系などがありますが、このように親子や家系で同じ病気になりやすい理由としては以下のようになります。
「親子は同じような生活習慣をする」と聞いて、「ハッ!」とされるかともいるかと思いますが、これは本当の話です。
特に食生活に関しては如実に表れてきます。
人の体は毎日の食事でできているため、どのような食生活を送っているかで体の状態が変わってきます。
しっかりとバランスの良い食事を心がけていれば健康な体でいられますし、食生活が乱れていれば体は悪い方へ傾いてしまいます。
東洋医学の観点から体を診ていくと食生活が原因でメニエール病になっている方もボチボチ見かけます。
運動が嫌いな両親の場合は子供も運動嫌いになってしまう可能性も否定はできません。
そのため、子供も自分と同じ病気にならないようにするためにも、子供の健康状態はしっかりと管理してあげてください。
また、自分の生活習慣も見直してみてください。
親のストレスは子供にとってもストレスになるというのはどういうことか分かりますか?
子供というのは小さい頃から親の顔色をうかがいながら生活しているため、鍼灸治療の業界では「子供の病気は親を見ろ」と言われています。
特に以下のような場合は要注意となります。
夫婦仲が悪かったり、仕事のストレスのはけ口が家庭内にある場合は小さい子供はビクビクしながら生活をし、ストレスを抱え込んでしまいます。
大人との違いはこのストレスの発散がうまくできなかったり、発散のさせ方が分からないことで、限界までため込んでしまい一気に爆発してストレス性の病気を発症してしまいます。
特に多いのが、うつ病などの精神疾患になってしまった場合に子供も同じように精神疾患になりやすい傾向があります。
そのため、親がストレスからメニエール病になった場合、将来的にはその子供もストレスから同じ病気になる可能性もありますし、別の病気になってしまう可能性もあり得ます。
メニエール病自体は現時点では遺伝性を確認されていませんが、真の原因がわかっていない病気のため、今後は遺伝性を認められてもおかしくない病気になります。
そのため、大切なことは病気にならないことです。
メニエール病はストレスから発症するケースが多いため、しっかりとストレス発散することと、生活習慣を見直すことで予防することは十分可能となります。
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