【29歳女性】ホルモンバランスの乱れと男性不妊による不妊症

2018年10月来院。

2012年に結婚するがなかなか妊娠できないため、病院を受診すると以下を指摘される。

そのため、まずは自然周期で採卵し、顕微受精を行なうも陰性。

2ヵ月後に排卵誘発剤を使用し、3つ採卵し胚盤胞を移植するも陰性。

体質改善のため鍼灸治療を開始する。

【弁証】

腎陽虚証＞肝鬱気滞証

【治療について】

腎兪と太谿を使用し治療をしていく。

2回の治療で排卵まで20日ほどかかっていた今回は13日で排卵が起こる。

また、子宮内膜の厚さも8.5mmになり、ホルモン値も良くなっていた。

ご本人の希望ではすぐにでも移植を行いたいという気持ちがありましたが、脈や舌、お腹の状態もまだまだだったのでグッと堪えていただく。

以後も週1回の治療を続けて、お腹や手足の冷えが改善されるのを待ち、1月26日に顕微受精を行ない妊娠を確認。

考察

冷たい物が好きでよく飲んでいることが原因で腎陽虚という体が冷えている状態になっており、病院での治療費に関しても両親が一部負担してくれていることもストレスとなっていました。

治療は腎を補う治療をメインとしながらも、お灸も使用し体を温める治療を継続していったところ、鍼灸治療を始めてから初回の顕微授精で妊娠することができました。

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