風邪とは風邪症候群といい、悪寒、発熱、鼻水、咳、鼻詰まり、くしゃみなどの書状が出てくる状態になります。
多くの方が人生で1度はかかったことがある、非常に身近な病気になります。
風邪をひく原因のほとんどはウイルスが体に侵入してしまうことになります。
風邪症状を引き起こすウイルスは非常に多くあります。
この時に体の免疫がしっかりと働いていれば、ウイルスに勝つため風邪症状が出ることはありません。
しかし、過労、ストレス、加齢などによる免疫力が低下している時やまだ免疫がしっかりしていない乳幼児などは体にウイルスが侵入すしても抵抗することができない状態になっています。
逆に体はしっかりしており免疫力が高くてもより強力なウイルスが体に侵入した場合は同様に風邪症状が出てくることになります。
風邪と同じような症状として花粉症があります。
しかし、風邪と花粉症では原因も発症機序もちがいます。
風邪はウイルスによる上気道の炎症、花粉症はアレルギー反応となります。
風邪の治療となるとおそらく選択は2つになるかと思います。
このどちらかを選択されるかが多いかと思います。
しかし、実は風邪に対して有効な薬はまだ開発されていないのが現状となります。
病院でもらう薬も市販の薬もただ症状を抑えるだけの薬になり、原因となっているウイルスに効果のある薬は存在していません。
しいていうなら、インフルエンザに対するタミフルとリレンザになります。
この2つの薬に関してはインフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があるため、風に対して有効な薬と言えるかもしれません。
そもそも、風邪症状というのは体がウイルスに抵抗していることで起きている症状になります。
そのため、あまり薬に頼ってしまうと体の治癒力を邪魔してしまうということが言えます。
CMでもおなじみの風邪に対しての葛根湯ですが、みなさんも飲んだことがあるのではないでしょうか?
効果はいかがでしたか?
効いた!という方もいれば効かなかった・・・という方もいると思います。
この葛根湯は風邪で内科を受診した時にも処方してもらえる薬ですが、風邪でも葛根湯が効く場合もあれば効かない場合もあります。
この違いというのが「証」というものになります。
葛根湯が適応となるのは「風寒表実症」という本当に風邪の初期症状で悪寒がメインの時になります。
また、この証のポイントは脈にもあります。
手首の脈を触れた時に緊脈という「縄を触れているような脈」になっている時です。
もし、この脈になっていない時は葛根湯ではないと言えます。
悪寒にプラスして微熱などがある場合は麻黄湯、悪寒があるが脈が細く弱い場合は桂枝湯になります。
ここで簡単に違いをご説明しましたが、やはり自己判断で服用することは避けるようにしましょう。
また、葛根湯と同様の効果があるのが「合谷」というツボになります。
風邪を引いても鍼灸で改善しようと考える方はおそらくほとんどいないと思います。
おそらくこの考え方を持っているのは鍼灸師だけではないかと思いますが、実は鍼灸でも風邪は改善することが可能となります。
私自身もちょっと悪寒がするなと感じたら鍼を刺しております。
風邪の時に鍼灸治療って受けていいのかどうか?
おそらく多くの方がこの疑問は持たれるのではないでしょうか?
結論としては鍼灸でも風邪の治療はできるため、まったく問題ありません。
ただし、インフルエンザやコロナなどの感染力が強いウイルスの場合は別となります。
もし、治療者が移ってしまった場合は治療院を最低でも5日間は閉めなければいけないということと、外出するのがきついと思います。
しかし、一般的な風邪症状であれば鍼灸も結構効果を発揮してくれます。
特に風邪の初期症状の時の悪寒やのどの痛みなどは非常に効果があり、治療後にはスッキリしていることも珍しくはありません。
ただ、現実問題としては多くの方は風邪を引くと予約をキャンセルされる方の方が圧倒的に多くなるため、この辺りが鍼灸師と患者さんとのギャップになります。
もちろん、風邪でも軽度の場合もあれば体がしんどすぎて動けないということもあるため、無理をする必要はありません。
ただ、鍼灸でも風邪の治療は可能だということは知っておいていただけたらと思います。
東洋医学での風邪の考え方は非常に独特となります。
西洋医学では風邪はウイルスが体に侵入している状態となりますが、鍼灸では少し違った考え方になります。
東洋医学での風邪は「風の邪気」が体に侵入してきていると考えます。
まず、自然界には風・暑・湿・燥・寒・火の6つの邪気があり、これを六淫(りくいん)と言います。
風邪というのは字のごとく、風邪の邪気が単体、または風寒邪、風熱邪として体に侵入してきた状態になります。
昔から冬に薄着でいると風邪を引くというのはこの風寒邪が体に侵入しやすくなってしまうからということです。
そして、この邪気の侵入口となるのが、「風門」と言われる背中にあるツボになります。
この風門というツボの場所こそが、悪寒の時に背中がぞくぞくする場所になります。
このように風の邪気が入る場所ということから「風門」という名前が付いております。
2日前から風邪を引き、発熱はないが咳とのどの痛みがある。
【弁証】:風熱邪による咽頭痛と咳
右外関に20分置鍼したところ、脈が落ち着き、喉の痛みと咳も落ち着く。
風邪を引いた場合は多くの方が病院で薬を処方してもらうか、市販の薬を使用すると思います。
しかし、風邪の治療に有効な薬があるわけではなく、対処療法でしかありません。
また、薬を使いすぎると効き目が悪くなりますし、人が持っている治癒力を妨げるという見方もできます。
その点、鍼灸治療は無理に症状を抑え込みに行くのではなく、治癒力を高めることで風邪の症状を改善していくことになるため、非常に体に優しい治療法となります。
少しのカゼ程度であれば、薬に頼るのではなく、通っている鍼灸院でついでに治療をお願いしてみるのも1つの手になります。
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