突然、瞼が垂れてきたり、物が二重に見えるなどの症状が出始めた場合は動眼神経麻痺という病気の可能性があります。
脳に病気が隠れている可能性があるため、眼科ともに脳神経外科も受診するようにしましょう。
動眼神経麻痺とは12対ある脳神経の中で第3脳神経に該当する神経が麻痺を起こしている状態になります。
動眼神経は眼球の動き、瞼を閉じる動きに加えて、目に入ってくる光の量の調節を行う機能があります。
しかし、動眼神経麻痺が起きてしまうことで、眼球の動き、瞼の動き、さらには光の調節に問題が生じてしまいます。
また、動眼神経麻痺は特定の年齢層や性別が発症しやすいということはありません。
動眼神経麻痺は以下のようなことが原因となって発症します。
この中でも動眼神経麻痺の原因として多いのが脳梗塞による脳血管障害となります。
しかし、動眼神経麻痺にはしっかりと原因が見つかることもあれば、やはり原因が分からないストレスから発症するケースも存在します。
動眼神経麻痺が起きると瞼の動き、眼球運動、目に入る光の調節機能がうまくいかなくなります。
動眼神経は筋肉の運動に関係する神経になるため、眼球の運動や瞼の筋肉の動きにも関係してきます。
そのため、複視、眼瞼下垂、眼球の運動障害が起きてしまいます。
また、動眼神経は瞳孔にも関係します。
瞳孔は目に入る光の量を調節するカメラでいう「絞り」に該当しますが、動眼神経麻痺ではこの絞りの機能が働かなくなってしまうことで、瞳孔が開いた状態になってしまいます。
糖尿病が原因で動眼神経麻痺になっている場合は瞳孔散大は起きにくいとされています。
動眼神経麻痺に対する鍼灸治療について。
動眼神経麻痺に対しても鍼灸治療は効果を発揮しますが、ケースバイケースとなります。
動眼神経麻痺に対しての鍼灸治療は適応となるケースとならないケースがあります。
鍼灸が適応となるケースというのは「脳に問題がない」ケースとなります。
脳梗塞や脳腫瘍などが原因で動眼神経麻痺になっている場合は脳神経外科での治療がベストとなります。
逆に外傷やストレスなどが原因で動眼神経麻痺になっているケースでは鍼灸治療は適応となってくるため、お悩みの方は選択していただいても良いと思います。
東洋医学の観点から動眼神経麻痺を引き起こしている身体に対しての鍼灸とともに、目の周囲にも鍼を打つことで目の筋肉と神経を刺激していくことで改善を目指していきます。
また、鍼灸治療を行いながらも眼科で症状の変化が出ているかを定期的に確認しながら行っていくことになります。
東洋医学では動眼神経をはじめとした目の病気は主に「肝」と「腎」の問題があると考えます。
人の持つ視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚という五感のうちの視覚である目は肝との関係が深いとされております。
また目の中でも黒目である瞳は腎との関係が深いとされています。
そのため、動眼神経麻痺はこのどちらか、または両方に問題が起きていることで症状が出てくるということになります。
さらに、東洋医学での肝は自律神経との関係も深いため、ストレスが原因で起きているケースではこの肝の問題で起きてくる可能性が高くなってきます。
2022年12月来院。
数年前に交通事故にあい動眼神経麻痺を発症。
そのため、軽度の眼瞼下垂、瞳孔は開きっぱなしのため常に最大量の光を目に受けている。
また、物も二重に見える「複視」やピントがあわないなどの症状がある。
動眼神経は非常に細い神経のため手術をすることもできない状態。
その他、頭痛、ほてり、寝汗、便秘、肩こりなどの症状あり。
【弁証】:腎陰虚症による動眼神経麻痺。
鍼灸治療のペースはは仕事の都合もあるが、できる限り週1回のペースにて行っていく。
また、鍼灸治療は照海と瞳子髎を基本とし、百会、合谷などをその都度選択し治療することトータルで12回の鍼灸治療を行う。
眼科での定期検査にて複視、ピント、また視野など鍼灸治療を始める以前よりも症状は改善されていた。
仕事が忙しく治療感覚が1ヶ月空いてしまうこともありましたが、鍼灸治療が非常に良く効いた症例となりました。
動眼神経麻痺のような西洋医学では治療が困難な疾患でも鍼灸治療は力になれる可能性があるため、お悩みの方はご相談下さい。
動眼神経麻痺はある日突然、瞼が下がってしまったり、物が二重に見えるという症状が出てくることになります。
そして、人によっては瞳孔が散大した状態のままとなってしまうため、普段よりもまぶしいいという症状が出てくることになります。
このような症状が出た場合はまずは眼科を受診し、その後に脳の検査も受ける必要があります。
動眼神経麻痺は脳梗塞や脳腫瘍が原因となって起きることがあるため、早めに検査は受けるようにしましょう。
そして、脳に問題がある場合は脳神経外科で治療を受ける必要があります。
鍼灸治療が適応となるのは脳の問題で起きていないケースとなります。
こういったケースでの動眼神経麻痺に対しての鍼灸治療は効果を発揮するため、お悩みの方はご相談ください。
不妊症や生理不順の原因となる多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸治療
名古屋の蓬祥鍼灸院・長谷川です。 妊娠を希望しているため基礎体温を付けているが2層に分かれていない、生理周期が長い、排卵日が分かりにくいと悩んでいませんか? こ…
難聴の鍼灸治療
耳の聞こえが突然悪くなりお困りではありませんか? だれでも歳をとればいつかは耳が遠くなる難聴になってしまいますが、ストレスや外傷などが原因で若くして難聴になって…
パニック障害の鍼灸治療
Contents パニック障害についてパニック障害とはどのような病気かパニック障害の原因パニック障害の症状パニック障害の治療について病院では薬物療法が中心になる…
夜間頻尿の鍼灸治療
Contents 夜間頻尿について夜間頻尿とはどんな状態?夜間頻尿の原因膀胱の蓄尿量について夜間頻尿の治療について生活習慣の改善薬物療法睡眠障害の治療夜間頻尿に…
PMS(月経前症候群)の鍼灸治療
生理前になるとイライラしたり、胸が張る、食欲が異常に増す、涙が勝手にでてしまう・・・という症状でお悩みではありませんか? このような症状が生理前にある方はPMS…
当院は完全予約制です。
施術中、問診中は電話に出られない場合がございます。時間をおいてからおかけ直し頂くか、お問わせフォームまたはLINEにてお願いいたします。
婦人科系疾患
不妊症・更年期障害・生理痛・生理不順・冷え性・子宮内膜症など
神経系疾患
うつ病・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠症・神経痛・神経麻痺など
皮膚科系疾患
アトピー性皮膚炎・ニキビ・円形脱毛症・湿疹など
運動器系疾患
関節炎・リウマチ・肩こり・五十肩・腰痛・坐骨神経痛・腱鞘炎・頸肩腕症候群・捻挫など
循環器系疾患
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧・動悸・息切れなど
呼吸器系疾患
気管支炎・喘息・風邪など
消化器系疾患
食欲不振・胃痛・慢性胃炎・潰瘍性大腸炎・逆流性食道炎など
眼科系疾患
眼精疲労・緑内障・仮性近視・結膜炎・かすみ眼・飛蚊症など
代謝・内分泌系
疾患
バセドウ病・糖尿病・痛風・貧血など
耳鼻咽喉科系
疾患
中耳炎・耳鳴り・難聴・花粉症・アレルギー性鼻炎・メニエール病など
泌尿器・
生殖器系疾患
膀胱炎・過活動膀胱・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大症など