蓬祥鍼灸院の長谷川です。
子宮筋腫に対して鍼灸治療の効果が知りたいと考えていませんか?
子宮筋腫となるとホルモン療法や手術が一般的ではありますが、副作用や手術に抵抗があるため、鍼灸治療の効果が気になっている方もいらっしゃるかと思います。
今回は子宮筋腫に対しての鍼灸治療の効果についてお話していきます。
子宮筋腫を鍼灸治療で改善したいと考えている方のために、鍼灸治療の効果に対して以下の5点についてお話していきます。
子宮筋腫に対しての鍼灸治療の効果は個人差はありますが、効果はあると言えます。
鍼灸治療を行うことで子宮筋腫が小さくなったり、場合によっては完全に消失してしまうこともあります。
しかし、個人差があるためすべての方がこのような結果が出るわけではありません。
鍼灸治療を続けたとしても子宮筋腫の大きさに全く変化が出ないこともやはりあります。
1つ確実なことが言えるのは「1回の治療では変化が起きることはない」ということです。
そのため、子宮筋腫を鍼灸治療で改善したいという方は最低でも3ヶ月ほど鍼灸治療を継続して子宮筋腫に変化があるかどうかみるようにしましょう。
子宮筋腫の症状としては激しい生理痛や月経過多、生理が長引く、貧血などの症状があります。
鍼灸治療を行うことで子宮筋腫の大きさに変化が出る方もいますが、残念がながら出ない方もいます。
しかし、大きさに変化が出なかったとしても症状の変化がみられることはあります。
つまり、子宮筋腫という良性の腫瘍は存在するものの、生理痛をはじめとする症状が軽減することもあります。
そのため、鍼灸治療にどのような効果を求めるかにもよりますが、大きさに変化がなくとも症状が軽減されればOKという方は鍼灸治療を選択してみるのも良いのではないかと思います。
鍼灸治療が対象となる子宮筋腫の大きさは10㎝以内が目安となります。
子宮筋腫の大きさは人によってかなり違いがあります。
人によってはソフトボールほどの大きさの方もいますが、さすがにここまで大きい子宮筋腫は鍼灸治療では改善は難しくなります。
また、10㎝以上の子宮筋腫は時に捻転を起こすことがあるため、やはり鍼灸治療での改善は難しくなります。
しかし、中にはやはり手術はできるだけ控えたいという方もいらっしゃる思います。
このような方は一定期間、鍼灸治療を継続してみる価値はあると思います。
子宮筋腫により妊娠希望の場合や大きすぎる場合は手術を検討すべきです。
子宮筋腫はできる場所や大きさによっては妊娠に悪影響を及ぼすことがあります。
このような場合はやはり鍼灸治療よりも確実に改善が可能となる手術を選択すべきかと思います。
ある程度の大きさまでなら今では腹腔鏡下手術を行うとができるため、傷口も小さく済みます。
そして、手術後に子宮筋腫が再発しないように体調を整えるために鍼灸治療を受けられることをおすすめいたします。
子宮筋腫を治療する上では生活習慣の改善は必須となります。
これは鍼灸治療で子宮筋腫を改善する際だけではなく、どんな治療を行う場合でも同じことが言えます。
特に鍼灸治療の場合は薬とは違い、人間が持っている自然治癒力を高めていくことで体の不調を改善していきます。
治癒力を高めるためには鍼灸を受けていればいいという訳ではなく、鍼灸治療の効果を高めるという意味でもやはり生活習慣の改善は必要となります。
実際に子宮筋腫に対しての鍼灸治療をどのように行っていくのかをお話していきます。
また、当院では東洋医学の理論に基づいた鍼灸治療を行っているため、東洋医学的なお話になります。
東洋医学の観点から一人ひとりの子宮筋腫の原因となっている体質を見極めて鍼灸治療を行っていきます。
東洋医学では子宮筋腫の原因は大きく3つに分けることができます。
これらは気血水の流れが悪くなることにより発生する邪気と言えます。
そのため、東洋医学による鍼灸治療ではこれらを取り除くための治療を行っていきます。
また、原因が1つのこともあれば複数の場合もあります。
子宮筋腫に対する鍼灸治療で気になることの1つが施術部位になります。
下腹部にはたくさんのツボがあり、どれも生殖器に効果があるとされているため、下腹部に鍼を刺す必要があるように感じてしまう方も多いかもしれません。
しかし、子宮筋腫に対しての鍼灸治療では基本的には下腹部に鍼を打つことは少ないと言えます。
ただし、こればかりは施術者の治療方針によって違いがあります。
女性の鍼灸師の方であれば下腹部に鍼を刺されることにそこまでの抵抗はないかもしれませんが、男性の鍼灸師の場合はなかなかそうはいかないと思います。
少なくとも私の場合は下腹部と言っても臍から指4本分のところにある「関元」というツボまでしか鍼を刺すことはありません。
もし、男性の施術者で下腹部に鍼を刺すということになった場合は嫌なら嫌とハッキリ言ってしまうようにしましょう。
鍼灸とともに漢方薬も併用した方がより効果的と言えます。
これは時々、患者さんからも聞かれることではありますが、鍼灸と漢方薬を併用した方がやはり効果は良いと言えます。
婦人科でも漢方薬は処方してもらうことができるため、取り入れやすいというメリットはあります。
しかし、婦人科などの病院で処方される漢方薬は基本的に東洋医学で大切な一人ひとりの体質というのをあまり考慮していないケースもあります。
つまり、西洋医学の薬を処方するのと同じように「子宮筋腫だからまずはこれ」という処方をしてしまう医師の方もやはりいらっしゃいます。
こういった処方では漢方薬の力は出せないため、できるだけ漢方薬局などで処方してもらうことをおすすめします。
セルフケアとしてもおすすめする子宮筋腫に効果のあるツボをいくつかご紹介させていただきます。
ご紹介するツボは実際の治療の際には使用する頻度は高くなります。
婦人科疾患と言えばこのツボともいえるのが三陰交になります。
三陰交は別記事でもご紹介しているため、そちらを参照ください。
【女性が抑えておきたいツボ】三陰交が婦人科疾患に効果がある理由
三陰交とともに婦人科疾患に効果的なツボがこの血海というツボになります。
ツボの名前が示すようにこのツボは「血」の以上に非常に効果を発揮します。
そして、東洋医学では婦人科疾患は「血の道症」とも言います。
そのため、このツボも女性は抑えておきましょう。
ツボの取り方:膝を軽く曲げ、膝のお皿の内上角から指三本
足臨泣は特に生理痛に効果を上げるツボになります。
生理痛の原因となる気滞や瘀血を取り除く効果があるため、覚えておいて損はないツボになります。
ただし、ツボの取り方が少々難しくなります。
ツボの取り方:足の小指と薬指の骨の間で小指の腱の外側
「れいこう」というツボも足臨泣と同じく子宮筋腫の原因となる瘀血を取り除くつぼになります。
ツボの取り方:三陰交から指3本上。
太衝は気滞・瘀血のどちらにも効果のあるツボになります。
また、ストレスの反応点としても使用できるツボになるため、ストレスフルの方はかなりの圧痛があったり、圧痛がなくともゴリゴリしていることが良くあります。
ツボの取り方:足臨泣の画像参照ください。
あらゆる体の不調に効果を出すツボである合谷も子宮筋腫には効果が見込めます。
合谷というツボに関しても別記事で紹介しているため、そちらを参照ください。
超有名な「合谷」というツボの効果について現役鍼灸師が解説します
子宮筋腫に対しての鍼灸治療の効果は個人差はりますが効果が見られ、小さくなるだけではなく症状も改善していきます。
しかし、人によっては子宮筋腫の大きさに変化はないが、症状だけが改善していくこともあります。
また、子宮筋腫を鍼灸治療で改善していくためには継続治療が大切となりますが、もう1つ大切なことがあります。
それが生活習慣の改善です。
生活習慣の改善ができなければ鍼灸治療にかかわらず、どんな治療を受けても改善は難しいと言っても過言ではありません。
そのため、生活習慣の改善もしっかり行うようにしましょう。
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