呑気症の鍼灸治療の症例 名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

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呑気症の鍼灸治療の症例

呑気症の鍼灸治療の症例

舌の白い苔

当院での呑気症に対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。

 

【53歳女性】鍼灸治療を始めるまでの経緯

2021年の1月からゲップのような感じが出てくるようになる。

この時は食事をしている時に飲み込んだものが出てくるような感じがしたため、近所のクリニックを受診したが、原因がはっきりとしなかったため他のクリニックへ転院する。

胃カメラを行うと萎縮性胃炎と診断され、ピロリ菌検査もするが陰性。

薬での治療が始まったが改善されないため、担当医に相談したら「薬はすべて出したのでこれ以上は診ることができない」と言われたので違う病院に紹介状を書いてもらう。

同年5月から再度別のクリニックへ転院するが、同様に薬を処方されるだけ。

今年の1月に胃カメラを行ない、慢性胃炎、ピロリ菌陰性だが、食道ヘルニアとがん細胞診検査の必要性あり。

※再検査にてガンではないことは確認済み

 

その他の自覚症状や生活習慣など

寝れない、ゲップが出やすい、悩み、心配事、食事量が減った、水分摂取量は0.5リットル/日、熟睡感なし

  • 脈診:中位滑脈
  • 舌診:淡紅舌、黄膩苔
  • 気色診:心、肝、白抜け、腎大腸やや赤み
  • 腹診:全体的に虚軟、心下、胃土、脾募~肝相火左>右邪あり

 

弁証および治療について

脾胃湿熱証による呑気症と考え週1回のペースで鍼灸治療を行っていく。

3回目の治療後から症状が少しづつ楽になってきて、食欲も出てくるが、ゲップが出る頻度は変化なし。

7回目の治療の際にどのような症状なのかを動画で見せていただくと、ゲップというよりも「アァ」や「ウゥ」というような声が出ている状態であることが分かり、神経系の病気の疑いも出てきたため治療ポイントを変更する。

前回の治療後から症状がかなり落ち着き、夕方から夜にかけて出るだけで日中はほとんど出なかった。

その後も土曜の治療を続けたところ、1日を通しても症状はほとんど出なくなったため12回で終了。

 

考察

病院では逆流性食道炎、萎縮性胃炎、食堂ヘルニア、ガンの疑いなど色々な診断がされており、薬を飲んでもなかなか改善しない状況が続いている方でした。

当院でも最初の2回の鍼灸治療の効果は今一な状況でしたが、3回目以降から徐々に変化が出てきました。

そして、実際にどのような症状なのかをご本人が動画を撮って見せていただけたことがきっかけとなり、治療ポイントを見直すことができました。

当初は手足にあるツボに鍼を刺しておりましたが、背中にある「霊台」というツボに鍼を刺すようになったことで症状に大きな変化が出てくるようになりました。

 

プロフィール


【国家資格】

はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】

小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にて2009年にはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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