蓬祥鍼灸院の長谷川です。
鍼灸治療後の好転反応について知りたい方へ。
鍼灸治療を受けると人によっては身体がだるくなったり、眠気に襲われることがありますが、こういった症状は好転反応になります。
鍼灸治療の好転反応にはどのような症状があり、どのくらいの期間続くのか?
または必ず好転反応が出るのか?など鍼灸治療が未経験の方は気になるかと思います。
そこで今回は鍼灸治療の好転反応についてのお話とともに、好転反応が出た時の対処法などについてもお話していきます。
鍼灸治療を受けると人によっては治療後に体がだるくなるなどの好転反応、または瞑眩(めんげん)という症状が出ることがあります。
この好転反応について事前に知っていることでより安心して鍼灸治療が受けられるようになると思います。
鍼灸治療後の好転反応として出やすい症状があります。
こういった症状が鍼灸治療後の好転反応として出やすい症状になります。
また、鍼灸治療を受けた後に起きる好転反応の症状は治療後数時間ほどで出てくることが多くなります。
そのため、治療を受けた時間にもよりますが、午前中に受けて午後から症状が出た、夜や翌日になってから症状が出てきた場合は鍼灸治療後の好転反応とお考えいただければと思います。
鍼灸治療後に好転反応が起きる理由ですが、鍼灸治療によって血液やリンパの流れが良くなり、体の不調を改善するために起きていることになります。
一言でいえばデトックスという感じになります。
ファスティング(断食)をされたことがある方は経験があるかもしれませんが、ファスティングを行うと2日目~3日目頃に体のだるさ、眠気、頭痛などの症状が出てきます。
これも鍼灸治療と同じように体の老廃物が排出される過程で起きてきます。
そのため、体に老廃物がたくさんたまっている方や体の状態が悪い方ほど好転反応が起きやすいとも言えることになります。
また、施術者側の問題でも起きることがあります。
施術者側の問題というのが、刺激を強くしすぎた場合になります。
こういったことが原因でも治療後に体がだるくなってしまうことがありますが、こういったケースは好転反応とは言えません。
鍼灸治療後の好転反応は症状によっては少し不快な感じがします。
そのため、治療の過程とはいってもあまり長く続いたら嫌だな・・・となってしまう気持ちもわかります。
では、鍼灸治療後の好転反応はいったいどのくらいの期間続くのか?ですが、それほど長く続くことはないとお考え下さい。
ほとんどの方は数時間~半日ほどで治まることが多くなりますが、人によっては長いと1日程度症状が続くこともあります。
もしも3日以上症状が続く場合、特に痛みの改善のための鍼灸治療を受けたのにずっと痛みが増した状態の場合は好転反応とは考えられないため、病院を受診した方が良いと思います。
しかし、皮膚疾患の場合は少し事情が変わってきます。
アトピー性皮膚炎や湿疹、ニキビなどの場合は一気に悪化したように皮膚の状態が悪くなることがあります。
この場合はまさに好転反応となり、体の中の熱が皮膚表面に一気に出てきたということになるため、しばらくは症状がひどい状態が続いてしまいます。
鍼灸治療後の好転反応と思われる症状が出た時の対処法は「安静」にしていただくことです。
こういった点からもできる限り鍼灸治療を受けた後は自宅で安静に過ごすことが推奨されております。
特に運動や飲酒などは鍼灸治療後に血流が良くなっている状態からさらに血流が良くなってしまうため、症状が出やすくなってしまいます。
また、入浴も症状がひどい場合は避けるか、シャワーで済ませることをおすすめいたします。
しかし、特に症状がなければ湯船に浸かっても大丈夫ですが、いつもよりは短めの入浴時間に止めておくようにしましょう。
鍼灸治療を受けると好転反応は必ず出るのか?出なかった場合は効果がないのかと考えてしまうかもしれません。
鍼灸治療を受けると必ず好転反応が出るわけではありませんが、出やすい人や症状などがあります。
鍼灸治療後に好転反応が出やすい人はこちらになります。
こういった方が好転反応が出やすくなります。
また、好転反応が出やすい症状としては皮膚疾患があげられます。
先ほどもお話ししましたが、アトピー性皮膚炎、湿疹、ニキビの治療に対しての治療を行った数時間後に一気に皮膚の発赤やかゆみなどが悪化することがあります。
このことを事前に患者さんに伝えていないと、「悪化させられた」という認識になってしまいます。
皮膚疾患の多くの原因は身体の中にこもった熱のケースが多くなります。
この熱が治療によってスーッと引いていけばこういった症状が出ることはありません。
しかし、いったん皮膚表面に出てくることで悪化したような症状になることがあります。
そのため、アトピー性皮膚炎、湿疹、ニキビを鍼灸で改善することを考えている方はこういったこともあるということを知っておくと良いかと思います。
鍼灸治療後に好転反応がでないと効果がないのかというとそういうわけではありません。
そのため、鍼灸治療後に好転反応がでなくても効果はしっかりとあるためご安心ください。
初回の治療後には好転反応が出たとしても、ほとんどの方は2回名以降は出なくなります。
鍼灸治療を受けると人によっては数時間後から体がだるくなったり、眠気に襲われるということがしばしばあります。
こういった症状は好転反応になるため、半日程度で治まってきます。
しかし、症状によっては一時的に悪化したような状態になることもあるということは覚えておいていただきたいところではあります。
特に鍼灸治療が初めての方がこういった症状に見舞われると少し不安になってしまうと思います。
しかし、初めての方は好転反応が出やすいということも知っておいていただければ不安も少なるのではないかと思います。
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