知っておきたい鍼灸治療後の好転反応について 名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

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知っておきたい鍼灸治療後の好転反応について

蓬祥鍼灸院の長谷川です。

鍼灸治療後の好転反応について知りたい方へ。

鍼灸治療を受けると人によっては身体がだるくなったり、眠気に襲われることがありますが、こういった症状は好転反応になります。

そこで今回は鍼灸治療の好転反応についてのお話とともに、好転反応が出た時の対処法などについてもお話していきます。

知っておきたい鍼灸治療後の好転反応について

疲れた女性

鍼灸治療を受けると人によっては治療後に体がだるくなるなどの好転反応、または瞑眩(めんげん)という症状が出ることがあります。

この好転反応について事前に知っていることでより安心して鍼灸治療が受けられるようになると思います。

 

鍼灸治療後に好転反応が起きる理由

鍼灸治療後に起きる好転反応が起きる理由はいくつかあります。

  • 鍼灸治療により血流が良くなっていること
  • 副交感神経が優位になり身体がリラックス状態になっていること
  • 症状を改善するためにエネルギーを利用すること
  • 過度の刺激

鍼灸治療を受けることで身体の血流とリンパの流れが良くなることで身体の中にたまっている老廃物が一気に排出されることになります。

この過程で身体がだるくなったり、一時的に症状が悪化する可能性が考えられます。

さらに、症状を改善させるためにも身体のエネルギーを使う必要があります。

この身体の修復過程におけるエネルギーの消耗も体のだるさ、発熱などの症状が出ることが考えられます。

そして、鍼灸治療は自律神経を整える効果があるため、副交感神経が優位になることで身体がリラックス状態になります。

鍼灸治療後の眠気はこのためと考えられます。

鍼灸治療による好転反応は身体の不調を改善する過程で一時的にでてくる症状になるため、心配する必要はありません。

しかし、鍼灸治療は過度の刺激によっても体のだるさが出ることがあります。

鍼灸治療の痛みが気になる方はこちら

 

鍼灸治療後の好転反応として出やすい症状

鍼灸治療後の好転反応として出やすい症状があります。

  • 体のだるさ
  • 眠気
  • 体が熱っぽい
  • 頭がボーっとする
  • 頭痛
  • 頻尿や多尿
  • 痛みが増すなどの症状の悪化

こういった症状が鍼灸治療後の好転反応として出やすい症状になります。

また、鍼灸治療を受けた後に起きる好転反応の症状は治療後数時間ほどで出てくることが多くなります。

そのため、治療を受けた時間にもよりますが、午前中に受けて午後から症状が出た、夜や翌日になってから症状が出てきた場合は鍼灸治療後の好転反応とお考えいただければと思います。

 

鍼灸治療後の好転反応が続く期間

鍼灸治療後の好転反応は症状によっては少し不快な感じがします。

そのため、治療の過程とはいってもあまり長く続いたら嫌だな・・・となってしまう気持ちもわかります。

では、鍼灸治療後の好転反応はいったいどのくらいの期間続くのか?ですが、それほど長く続くことはないとお考え下さい。

ほとんどの方は数時間~半日ほどで治まることが多くなりますが、人によっては長いと1日程度症状が続くこともあります。

もしも3日以上症状が続く場合、特に痛みの改善のための鍼灸治療を受けたのにずっと痛みが増した状態の場合は好転反応とは考えられないため、病院を受診した方が良いと思います。

 

鍼灸治療後に好転反応と思われる症状が出た時の対処法

鍼灸治療後の好転反応と思われる症状が出た時の対処法は「安静」にしていただくことです。

こういった点からもできる限り鍼灸治療を受けた後は自宅で安静に過ごすことが推奨されております。

特に運動や飲酒などは鍼灸治療後に血流が良くなっている状態からさらに血流が良くなってしまうため、症状が出やすくなってしまいます。

また、入浴も症状がひどい場合は避けるか、シャワーで済ませることをおすすめいたします。

しかし、特に症状がなければ湯船に浸かっても大丈夫ですが、いつもよりは短めの入浴時間に止めておくようにしましょう。

 

鍼灸治療後の好転反応は必ず出るわけではない

朝日を浴びる女性

鍼灸治療を受けると好転反応は必ず出るのか?出なかった場合は効果がないのかと考えてしまうかもしれません。

鍼灸治療を受けると必ず好転反応が出るわけではありませんが、出やすい人や症状などがあります。

 

鍼灸治療の好転反応が出やすい人や症状

鍼灸治療後に好転反応が出やすい人はこちらになります。

  • 鍼灸治療が初めての方
  • 体の状態が悪い方

こういった方が好転反応が出やすくなります。

また、好転反応が出やすい症状としては皮膚疾患があげられます。

先ほどもお話ししましたが、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、湿疹、ニキビの治療に対しての治療を行った数時間後に一気に皮膚の発赤やかゆみなどが悪化することがあります。

このことを事前に患者さんに伝えていないと、「悪化させられた」という認識になってしまいます。

皮膚疾患の多くの原因は身体の中にこもった熱のケースが多くなります。

この熱が治療によってスーッと引いていけばこういった症状が出ることはありません。

しかし、いったん皮膚表面に出てくることで悪化したような症状になることがあります。

そのため、アトピー性皮膚炎、湿疹、ニキビを鍼灸で改善することを考えている方はこういったこともあるということを知っておくと良いかと思います。

 

鍼灸治療後に好転反応がでなくても問題ない

鍼灸治療後に好転反応がでないと効果がないのかというとそういうわけではありません。

そのため、鍼灸治療後に好転反応がでなくても効果はしっかりとあるためご安心ください。

初回の治療後には好転反応が出たとしても、ほとんどの方は2回名以降は出なくなります。

 

鍼灸治療後の好転反応についてまとめ

鍼灸治療を受けると人によっては数時間後から体がだるくなったり、眠気に襲われるということがしばしばあります。

こういった症状は好転反応になるため、半日程度で治まってきます。

しかし、症状によっては一時的に悪化したような状態になることもあるということは覚えておいていただきたいところではあります。

特に鍼灸治療が初めての方がこういった症状に見舞われると少し不安になってしまうと思います。

しかし、初めての方は好転反応が出やすいということも知っておいていただければ不安も少なるのではないかと思います。

プロフィール


【国家資格】

はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】

小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にて2009年にはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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