若年性特発性関節炎に対する鍼灸治療の症例 名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

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若年性特発性関節炎に対する鍼灸治療の症例

若年性特発性関節炎に対する鍼灸治療の症例

手首が痛む

当院での若年性特発性関節炎に対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。

関節リウマチに対する鍼灸治療についてはこちら

 

若年性特発性関節炎を発症してから鍼灸治療を始めるまでの経緯

2026年6月来院。

現在、中学生。

小学校6年生の11月頃に友人とのトラブルがあり、このトラブルは学校内でのことで先生が間に入りなんとかおさまったが、お互いに納得はしていなかった。

すると徐々に指に痛みが出てきて、肘にまで痛みが出てくるようになる。

しばらくすると、ランドセルを背負うことも困難になってきたために病院を受診するとばね指と診断される。

しかし、なかなか改善しないために経過観察をした後に他病院を受診し、若年性特発性関節炎(若年性リウマチ)と診断される。

血液検査をしてもリウマトイド因子は陰性、CRPも正常値という状態で、今まで一度も血液検査で引っかかったことはなし。

現在は手首が一番意味が強く、時々、肘、股関節、膝に痛みが出ることがある。

現在の痛み方は右手首の内側から親指にかけて締め付けられるような感じの痛みがある。

当初は熱を持った感じの痛みがあったが、今は温めても、冷やしてもあまり変化はない。

現在は関節の腫れなどはなく、触った感じも熱感はなし、ペイン指数は5程度。

 

関節炎の痛み以外の自覚症状や悪化要因・緩解要因

手汗をかきやすい※緊張など関係ない、悩み(全てにおいて)、爪が割れやすい、のぼせやすい、足のむくみ、4月を最後に月経が来ていない

【悪化要因】
ストレスを感じている時に痛みが強くなりやすい、疲れが溜まった時、生理前。

【緩解要因】
好きなことをしている時や特に友達と遊んでいると痛みはあまり気にならない。

  • 脈診:沈細滑やや弱脈
  • 舌診:淡白舌、白苔、舌裏怒張左>右
  • 腹診:右脾募、右肺先、右肝相火
  • 気色診:全体的にやや赤みあり、心、肝胆白抜け

 

弁証および鍼灸治療

弁証:肝鬱気滞~やや化火(肝鬱痺)

中学生ということもあり、鍼治療にやや恐怖心を持っているため細めの鍼で背中にある左肝兪へ15分刺鍼。

その後に百会にも15分刺鍼すると手首の痛みが5→2になる。

1週間後に来院すると痛みは落ち着いているが、1日だけ授業中に6程度の痛みが出たが、肝兪と照海への刺鍼を行うと痛みは1程度で少し位気になる程度になる。

3診目は前回の治療後から3日間はほとんど痛みはなかったが、期末試験の前日から痛みが出てくる。

治療は2診目と同様の施術を行うことで痛みはほとんど気にならなくなる。

4診目はコロナに感染してしまったことで治療間隔が2週間ほど空いてしまい、3程度の痛みが出ている。また、痛みが出てきたタイミングとしてはコロナによる発熱が出た日からあり。

施術は同様の施術を行うことで1程度の痛みになる。

5診目は2週間以上空いているが、関節の痛みはまったくないため今回で一旦様子見とする。

 

考察

国の指定難病である若年性特発性関節炎、いわゆる若年性リウマチに対する鍼灸治療が著効した症例になります。

リウマチは女性がかかりやすい病気となりますが、家族歴を伺うとやはりリウマチを患っている親族がいたため、リウマチを発症するリスク因子を持っていたことになります。

そして、学校でのトラブルによるストレスがトリガーとなり若年性特発性関節炎を発症したと考えました。

また、関節の痛みが悪化する要因や緩解要因などもすべてストレスと関係があることが分かるため、肝兪を中心に百会や照海なども使用して治療を行ったところ改善することができました。

また、若年性特発性関節炎は全身型と関節型がありますが、関節型ということも早期改善につながったと考えられます。

プロフィール


【国家資格】

はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】

小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にて2009年にはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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