橋本病の鍼灸治療 名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

適応疾患

橋本病の鍼灸治療名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

慢性甲状腺炎である橋本病について

疲れた女性

橋本病はバセドウ病と同じく自己免疫疾患の1つであり、この病気バセドウ病と同じくも女性に多くみられます。

 

橋本病とはどのような病気か

橋本病はバセドウ病と同じく甲状腺の病気になり、この甲状腺に炎症が起きている状態になります。

橋本病もバセドウと同様に圧倒的に女性がなりやすい病気であり、男女比では1:20以上と言われております。

発症年齢も30~50代の中年期に起きやすくなっており、10人に1人という高い割合でみられる病気になります。

バセドウ病についてはこちら

 

橋本病の原因

橋本病の原因は不明とされていますが、1つの要因として遺伝も関係してきます。

そのため、母親や祖母などが橋本病のキャリアの場合は注意が必要となります。

橋本病は自己免疫疾患になるため、自分の体を細菌やウイルスから守るはずの免疫機能が過剰に反応してしまうことで、自身の甲状腺に攻撃を仕掛けてしまっていることになります。

そして、この免疫機能が過剰に働いていることで甲状腺に慢性的な炎症が起きていることで、橋本病のことを別名で「慢性甲状腺炎」と言います。

また、橋本病は病気が進行することで甲状腺機能低下症になることがあります。

さらには甲状腺機能亢進症であるバセドウ病の治療することで甲状腺機能低下症になってしまうこともあります。

 

橋本病と甲状腺機能低下症の関係

橋本病と甲状腺機能低下症の違いは以下となります。

  • 橋本病:甲状腺に炎症が起きている状態
  • 甲状腺機能低下症:甲状腺の機能が低下した状態

簡単に違いを説明すると上記のようになります。

橋本病は甲状腺に炎症が起きているだけで、甲状腺の機能自体にはまだ問題が起きていないということになります。

しかし、橋本病と診断された場合は病気が進行することで甲状腺機能低下症になってしまうことがあるため注意が必要となります。

ただし、すべての橋本病の方が甲状腺機能低下症になるというわけではありません。

 

橋本病の特徴的な症状

喉をおさえる女性

橋本病の特徴的な症状としては甲状腺腫という甲状腺(喉ぼとけの辺り)の腫れが見られます。

その他の症状は甲状腺機能低下症と同様の症状が出てくることになります。

甲状腺ホルモンは身体の代謝機能を高める働きのあるホルモンになるため、橋本病では身体の代謝機能が低下した状態になります。

  • 全身症状:寒がり、発汗減少、嗄声、倦怠感、体重増加、低体温、月経異常
  • 消化器症状:食欲減退、便秘
  • 皮膚症状:むくみ(粘液水腫)、乾燥肌、脱毛
  • 循環器症状:徐脈、息切れ
  • 神経・筋症状:こむら返り、アキレス腱反射の弛緩
  • 精神症状:活動性の低下、記憶障害、言語が緩慢

橋本病ではこのような症状が出てくることがあるため、なんか怪しいな?と思った場合は念のため甲状腺の検査を受けることをおすすめいたします。

特に女性が最近やる気が出ない、憂鬱な気分が続いている・・・

こういった症状が出ている場合は自律神経の乱れやうつ病の可能性もありますが、意外と甲状腺の問題である可能性もあります。

そのため、女性のメンタルの問題の場合は甲状腺も調べる必要があります。

 

橋本病に対する鍼灸治療について

鍼灸治療では橋本病の改善が可能なのか?

また、東洋医学ではどのように考えるのかをお話していきます。

※西洋医学での橋本病の治療は甲状腺ホルモンの薬を服用することになりますが、治療は行わずに経過観察ということも多くあります。

 

橋本病に対する鍼灸治療の効果

橋本病に対しての鍼灸治療の効果は体質改善を行うことで効果があります。

しかし、自己免疫疾患である以上、完治できるかというと個人差が出てくることになります。

また、橋本病の特徴的な症状でもある甲状腺腫という喉の腫れは鍼灸でも改善できるケースもございます。

その他の全身症状に対しては東洋医学の観点から一人ひとりの体質を見極めて鍼灸治療を行っていき、症状の改善を目指していきます。

鍼灸治療の不思議なところとしては血液検査では変化は見られないが、症状は変化していくという点です。

もちろん、血液検査の結果も改善されることはあります。

そのため、できるだけ薬に頼りたくないという方は鍼灸治療も検討してみてください。

 

東洋医学での橋本病の考え方

東洋医学での橋本病の考え方は主に「虚証」という正気の不足が原因で起きると考えます。

具体的には以下のようになります。

  • 気血の不足
  • 陰液の不足
  • ストレスによる気の鬱滞
  • 気の鬱滞による痰

このような状態により橋本病が発症すると東洋医学では考えられます。

東洋医学で大切なのは病気である橋本病を診るのではなく、人を診ることです。

そのため、橋本病による症状以外にも生活習慣などをお聞きすることで一人ひとりの体質を見極めて鍼灸治療を行っていきます。

 

橋本病に対する鍼灸治療の症例

41歳女性。

38歳頃から首の腫れが気になりだし、体調も悪く何もやる気がなく、寝込んでしまうことも出てきたため甲状腺専門医で血液検査やエコーするも問題なし。

医師から橋本病の体質はあると言われるが薬の処方など無し。

首の腫れの違和感が強くあれば手術をして摘出することになると専門医より説明があり。

その他の症状としては疲れやすい、汗をかきやすい、髪の毛が抜けやすい、肩こり、 息切れ、倦怠感、お腹がはりやすい、動悸、喉の異物感、やや便秘気味、足のむくみ、頭痛、冷え性など。

  • 脈診:中位細やや弱脈
  • 舌診:淡白舌、白苔
  • 腹診:全体的に邪あり、臍下やや虚
  • 気色診(顔色):全体的に赤みあり

【弁証】:肝腎陰虚証>気滞痰鬱証

初回の治療後にまず変化が出たのが汗の量で、汗を以前よりもかきにくくなっている。

3診目は仕事の都合で2週間空いてしまっているが、甲状腺の腫れが引いており、飲み込みにくさがなくなった。

また、頭痛も鍼灸治療を始めてからはほとんど感じなくなっている。

4診目には身体全体としても調子が上がってきており、疲れやすさなども軽減してきている。

病院での検査や治療は特に予定していないため、現在も定期的に鍼灸治療を継続していく。

 

橋本病の鍼灸治療まとめ

橋本病は圧倒的に女性がなりやすい自己免疫疾患の1つになります。

原因は不明となってしますが、バセドウ病と同じく1つの要因として遺伝も関係しているため、母親や祖母が甲状腺の病気を患っている場合は要注意となります。

また、橋本病の治療は病院では経過観察として特に何もしないことも多いため、症状が辛い場合は鍼灸治療も検討いただければと思います。

当院では東洋医学の理論に基づき、橋本病を改善するというよりも一人ひとりの身体の状態診て鍼灸治療を行っていきます。

体質改善することで橋本病の症状を少しでも軽くできるようサポートさせていただきます。

プロフィール


【国家資格】

はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】

小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にて2009年にはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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