ジストニアの鍼灸治療 名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

適応疾患

ジストニアの鍼灸治療名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

指定難病のジストニアについて

ジストニアについて

 

ジストニアとはどのような病気?

ジストニアとは脳の大脳基低核という部分に何らかの異常が起きることにより、自分の意思とは関係なく筋肉が収縮し、筋肉が緊張した状態が起こってしまう神経系の難病になります。

命に関わることはありませんが、日常生活や仕事にも大きな影響が出てきます。

現代医学ではまだ根本的な治療法が見つかっていない病気になり、最近ではコブクロの小渕さんが発症し、音楽活動を休止されていました。

患者数は全国で約2万人ほどいると言われています。

 

ジストニアの症状

ジストニアには様々な症状がありますが、共通するのは筋肉が意志とは無関係に収縮してしまうことになります。

以下がジストニアでよく見られる症状になります。

  • 首が上下、左右に向いてしまう
  • 首が回転してしまう
  • 眼瞼痙攣
  • 声が出しづらい
  • 手が震えて字が書けない
  • etc…

また、ピアノ、ギター、ベース、ドラムなどの音楽をしている方、ゲーム、美容師のカット動作など特定の動きだけをする時だけ指が自分の意思とは無関係に動いてしまったり、逆に動かなくなってしまうこともあります。※職業性ジストニア(フォーカルジストニア)

 

ジストニアの原因での分類

ジストニアには原因や症状により以下のように分類されます。

  • 本態性:原因不明(遺伝性を含む)
  • 2次性:脳卒中や脳炎などの後遺症、または抗精神薬の副作用で発症
  • 全身性:全身に症状が出てくるもので、小さい頃から発症する
  • 局所性:首や手、まぶたなど体の一部に症状が出てくる

まずは、本態性か2次性かに分類でき、原因不明で突然発症してしまえば本態性のジストニア、薬の副作用が原因と考えられれば2次性のジストニアになります。

次に症状が全身に出てしまえば全身性、首、手、足など局所にしか症状が出ないのであれば局所性ジストニアになります。

 

ジストニアに対する治療

問診する医師

病院でのジストニアの治療について。

 

ボツリヌス菌の注射による対処療法が主流

西洋医学では根本的な治療法が見つかっていないため、内服薬やボツリヌス注射などの対処療法が主となっています。

ボツリヌス菌を注射することにより、一時的ではありますが筋肉の異常な収縮が抑えられることで症状が軽減します。

ただし、3週間ほどで効果が切れてしまうため、打ち続けなければいけないというデメリットが存在します。

 

手術という選択肢

ジストニアには根本的な治療法がありませんが、場合によっては手術で完治することもあります。

特に局所性ジストニアで手足の筋肉が異常な動きをしてしまうケースでは定位脳手術という手術法でその場で改善してしまいます。

しかし、この手術方法は意識がある中で頭に穴をあけ、脳の問題個所を焼いていくためかなりの恐怖心があります。

また、実際にこの手術を受けた方の声としては物忘れがひどくなったという話もあったりします。

ただし、私も実際にテレビでこの手術をしているシーンを見たことがありますが、手術中に手の動きが改善していたため、すぐにでも治したいという方は検討しても良いかもしれません。

参考リンク:東京女子医科大学脳神経外科

 

ジストニアに対する鍼灸治療の効果

経穴人形

注射を打ち続けるのには抵抗があり、手術も少し怖い・・・

じゃあ、鍼灸治療のジストニアに対する効果についてお話していきます。

 

鍼灸治療でもジストニアは改善可能

なぜ、鍼灸治療がジストニアに効果があるのかはハッキリと言ってしまえば解明されていません。

しかし、ジストニアは脳の病気になるため、以下のようなことが考えられます。

  • 鍼灸治療を行うことで自律神経が整う
  • 大脳基底核からの電気信号のやりとりが上手くいくようになる
  • 筋肉の緊張の緩和

遺伝性ジストニアを除けば、ジストニアを発症されている方は発症される以前にかなりのストレスを抱えているケースが多いため、鍼灸治療により体がリラックスすることで、筋肉の緊張が緩和されるのではないかと考えられます。

時間がかかる可能性は高いですが、治療の選択肢としてもお考えいただければと思います。

ジストニアだけではありませんが、難病でお困りの方にこそ鍼灸治療を試していただければと思います。

 

鍼灸では難しいケース

残念ながら鍼灸治療でジストニアが絶対に改善するという訳ではありません。

特に以下のようなケースでは鍼灸では改善が難しいケースとなります。

  • 身体がねじ曲がったり、反り返っている状態
  • 首が大きく傾いて固定されている

誰が見ても症状が酷いケースでは鍼灸治療ではなく、手術を検討されることをおすすめいたします。

 

ベーシストのジストニア症状に対する鍼灸治療の症例

30代男性、ベース歴20年ほど。

1年半程前、練習のしすぎで右手を痛めてしまい、1週間ほど演奏せず痛みがなくなった後にベースの演奏をすると、右手の人差し指が変に力み弦から指が離れなくなる症状が現れ、まともに演奏できなくなってしまう。

演奏方法を変えてみたりいろいろ試してみるが改善されず現在に至る。

病院にてジストニアと診断されるが、特に治療は受けなかった。

来院された時点では弦から指が離れないということはないが、人差し指の動きがぎこちない状態。

ベースの練習は休日に関しては多い時は10時間ほど練習することも多かった。

 

【その他の自覚症状】
仕事の多々ストレスあり、疲れやすい、倦怠感、吹き出物ができやすい、不安、ため息、白髪が増えた、便秘気味で残便感あり、環境が変わると便秘になる、熟睡感なく寝つきも悪い、入浴後にのぼせやすい。

  • 脈診:沈やや細滑脈
  • 舌診:淡紅〜やや紅舌、右舌辺紅
  • 腹診:全体的に邪あり

 

【弁証】:肝鬱化火証によるジストニア症状

週1回のペースで鍼灸治療を行っていくとともに、ベースの方は当院で預からせていただく。

初回の治療を終えた時点で治療前よりも少し動きが良い感じがするが、5診目を終えた時にはゆっくり弾く分には少し違和感があるぐらいになる。早く弾くことはできない。また、中指と連動して人差し指が動いてしまう。

7診目には仕事が忙しく、治療間隔が3週間空いてしまうことがあったが、初回の時よりも指の動きが今までで一番良い状態。

10診目以降は2週間に1回のペースに変更し、ベースも自宅に持ち帰っていただく。

15診目には弦をスムーズに弾くことができるようになる。

※動画は初回の時と15診目を終えた時点になります。

 

 

当院で治療をお考えの方へ

当院でジストニアの治療を受ける際の注意点がいくつかあります。

重要事項になるため、しっかりとお読みいただい上でご予約の方をお願い致します。

 

ジストニアかどうかの診断はできません

ジストニアの治療を行っている鍼灸院は非常に少ないためか、当院にもお問い合わせやご予約をいただく機会が多くなっております。

しかし、中にはこのような方もいらっしゃるかと思います。

  • ジストニアかどうかを診断して欲しい
  • まだ神経内科を受診していない

まず、当院ではジストニアの治療は行うことは可能ですが、ジストニアかどうかの診断を行うことはできません。

診断ができるのは医師のみとなりますので、ジストニアかどうかを確定させたい場合は神経内科を受診するようお願いいたします。

また、治療を行う上でご自身の病気がジストニアかどうかあいまいな状態で治療を行うことは望ましくないために、当院での治療を希望される方はまずは神経内科を受診してからお越し下さい。

 

遠方により通院が難しい場合は通える鍼灸院をお選びください

ジストニアなどの難病治療を行う際には最低でも週1回、理想は週2回のペースでの治療を行っていく必要があります。

また、治療期間も数か月~数年単位で必要となってきます。

中にはお試し感覚で来院されて、やはり通うことが難しいため治療をやめてしまう方もいらっしゃいますが、通えるかどうかは初回の予約をする時点で判断できるかと思います。

そのため、遠方により適切なペースで通うことができない場合はご自宅から無理なく通うことができる鍼灸院での治療を選択されることをおすすめいたします。

遠方でも頑張って通えるという方はお越しいただければと思います。

 

1回の施術で判断される方のご来院はご遠慮ください

難病であるジストニアを鍼灸で改善するためにはそれ相応の期間が必要になります。

しかし、中には1回の施術で判断してしまう方、1ヶ月ほどの施術で治療を諦められる方がいらっしゃるのも事実であります。

このようにすぐに治療をやめてしまったり、諦めてしまうのであれば鍼灸治療は選択肢から外された方が良いかと思います。

当院で改善されている方はしっかりと継続治療ができている方達になります。

 

楽器、ゲームのやりすぎが原因の場合はこれらを中止してください

ジストニアはストレスが原因で発症することが多いですが、中には楽器やゲームなどのやりすぎが原因で正常な動作ができなくなってしまうケースもあります。

特に職業として楽器を演奏している方に多く見られる「職業性ジストニア(フォーカルジストニア)」に関してはストレスだけではなく、演奏のやりすぎが原因となります。

そのため、治療をしていく上では一定期間は楽器を演奏しない、ゲームをしないということが非常に重要となってきます。

実際に当院では楽器を演奏している方やゲーム好きの方から指の動きが悪くなってしまった・・・というご相談をいただきます。

ではなぜ、一定期間は離れる必要があるかというと、イメージしやすいのがスマートフォンになります。

スマートフォンをずっと使い続けるとどうなるでしょうか?

動作が重たくなったり、熱暴走をおこして不具合が出てくるということを経験されたことがないでしょうか?

職業性ジストニアはのような状態であるとお考え下さい。

プロフィール


【国家資格】

はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】

小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にて2009年にはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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