多嚢胞性卵巣症候群による不妊でお悩みの方に対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。
2024年7月来院。
2022年に結婚をし、このタイミングで婦人科を受診すると多嚢胞性卵巣症候群であることが分かるが、結婚式のこともあったので治療は1年待つことにしていた。
2023年9月から不妊治療を始めており、タイミング法4回、人工授精を4回行っているが1度も妊娠することができてい。
8月に体外受精を行うために鍼灸治療を始める前にすでに採卵を行っている。
採卵を行った結果としては20個育っていたが、空砲や変性卵が多く卵子の質が良くなかったため、胚盤胞まで育ち凍結できたのは1つだけの状態。
この卵子の質が悪い原因は多嚢胞性卵巣症候群で初潮の頃からすでに生理不順の状態で、大学生になると生理が2〜3ヶ月来ないことが日常的にあった。
すでに採卵は終えているため、約1ヶ月後に予定している移植日までに鍼灸で少しでも良い状態になっておきたいということで来院される。
早朝のめまい、乗り物酔い、胃痛※空腹時と食後のどちらもあるが最近はあまり気にならない、足の冷えとむくみ、便秘
※生理不順自体は初潮の頃からあり大学生になっても3ヶ月来ないことが頻繁にあった。
【弁証】:腎虚>肝鬱気滞による多嚢胞性卵巣症候群による不妊症
治療は週1回のペースで行っていく。
素体として腎の弱り(生殖機能の弱り)が見られるため、この腎の弱りを改善するための鍼灸治療を行っていく。
3診目の時点で早朝のめまいはほとんど気にならなくなっている。
5診目を終えた8月のお盆に初めての胚移植を行い、移植した翌日にも鍼灸治療を行うが結果としては陰性に終わる。
採卵から再スタートになるので多嚢胞性卵巣症候群のこともあるため週1回の鍼灸治療だけではなく、糖質制限も一緒に行っていただく。
10月末に採卵を行うと14個中、変性卵は2つのみで4つ胚盤胞まで育ち凍結することができた。
2回目の胚移植は12月中旬に行い、クリスマスが判定日だったが陽性判定が出る。
初潮の頃から生理不順があり、大学生になっても毎月生理が来ることがなく、3ヶ月来ないことも頻繁にあったことから元々生殖器との関係が深い腎の弱りがあると考えました。
また、早朝に立ち眩みのようなめまいがあることからも体質としては虚弱体質であることが伺えます。
そのため、腎の弱りを改善するための鍼灸治療を行ったところ、鍼灸開始前の採卵では凍結できたのが1/20だったのに対して、4/14と凍結できる受精卵が増えました。
1度目の移植では陰性となってしまいましたが、再度、採卵に向けた鍼灸治療をトータルで5ヶ月行うことができました。
その結果、鍼灸を始めてから初回の採卵で取れた卵子は質も良くなっていることが考えられるため、胚盤胞を4つ凍結することができました。
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