腰痛でお悩みの方へ。
腰痛の種類や原因について知りたいと考えていませんか?
本記事では腰痛の種類や原因、治療法などについて腰痛経験のある鍼灸師が解説していきます。
腰痛は肩こりと同じく日本人の多くの方が悩んでいる症状になりますが、一言で腰痛と言っても腰痛には様々な種類があります。
単純な腰痛もあれば適切な治療を受けなければ大変なことになる可能性がある腰痛もあります。
そのため、まずは腰痛の種類を知りましょう。
筋筋膜性腰痛はスポーツ選手がなりやすい腰痛になり、骨や軟部組織の損傷ではなく、筋肉が損傷することによって起きる腰痛になります。
私は中学、高校の時にこの腰痛に悩まされました。
背骨を構成する椎体と椎体の間にあるクッションの役目をする椎間板の中にある髄核が外に飛び出ることにより腰痛や神経を圧迫することにより坐骨神経痛を引き起こします。
こちらもスポーツ選手や重たい荷物を運ぶ職業の方が発症しやすい腰痛になります。
背骨を構成する骨の前方と後方部分が分離してしまった状態を腰椎分離症、分離してしまった骨が安定性を失ってズレが生じてしまう状態をすべり症と言います。
どちらもスポーツをしている方がなりやすい腰痛ですが、比較的若い世代で起こりやすく、ジャンプ動作を伴うスポーツで発症しやすくなります。
高齢者が発症しやすい腰痛になります。
背骨の後方にある脊柱管という神経の束が通っている管が加齢により狭くなってしまうことで神経が圧迫されることで腰痛や足の痺れ、痛みを引き起こします。
特徴的な症状として「間欠性跛行」が見られ、数分間歩くと痛みや痺れで歩けなくなるが、座って休憩をとるとまた歩くことができます。
中年以降の女性が気を付けなければいけない腰痛になります。
この腰痛は骨粗しょう症が原因で引き起こされる腰痛になり、骨粗しょう症の方が尻もちをついたり、転倒した時に発症することがあります。
また、酷い方では椅子に座っただけでも圧迫骨折が起きることもあります。
男性ではそれほどみられる腰痛ではありませんが、中年以降の女性だけではなく、若い女性でも隠れ骨粗しょう症の方もいるため、女性の方が注意しなければならない腰痛です。
内臓疾患で起きる腰痛の代表的なものとしては
こちらの3つが有名になります。
また、それぞれの病気には腰痛以外にも特徴的な症状もあります。
また、内臓疾患による腰痛の特徴としては基本的には痛みが楽になる姿勢がないことです。
年令を問わず発症することがあるのが、ぎっくり腰、正式名称は急性腰痛症になります。
面白いことに欧米では魔女の一撃ともいわれます。
硬くなった筋肉を急に動かすことで発症しますが、発症直後は痛みで動けないことが多いですが、数分から数時間後には動けるようにまります。
ただし、繰り返し発症することもあるため、しっかりと治療する必要がありますし、予防することも必要です。
腰痛にも様々な種類があるように、腰痛の原因も様々なものあります。
また、人によっては複数の原因が隠れていることも考えられます。
椅子に座る際に背中を丸めて座っていませんか?
また、肥満体型でポッコリお腹ではありませんか?
背中を丸めて座っていると腰に負担がかかりますし、肥満によるポッコリお腹は腰椎の湾曲をきつくしてしまうため、腰に負担がかかり腰痛の原因になります。
スポーツをしているにも関わらず、運動後にストレットをしないと筋肉の疲労が蓄積されていくことになります。
また、運動時の姿勢や足がうまく使えていないことにより腰に負担がかかることで腰痛を発症することもあります。
ストレスはあらゆる痛みの原因にもなってくることが、ここ数年で分かってきています。
特にヘルニアなどにより坐骨神経痛があり手術をしたにも関わらず痛みが残る場合は、坐骨神経痛に対するストレスや痛みに対する恐怖感などがストレスとなり、なかなか痛みが取れないことがあります。
このストレスによる腰痛は現代人には意外と多くいらっしゃいます。
腰椎骨盤リズムとは正常な場合は骨盤と股関節は連動して動いていますが、股関節周囲の筋肉が硬いことが原因で腰椎と骨盤の動きが連動できなくなっている状態です。
この腰椎骨盤リズムが上手く行かない原因は主に太腿にある大腿四頭筋とハムストリングスが硬いことです。
これらの筋肉の柔軟性がないために、骨盤の動きが制限されてしまうため、代償動作として腰をさらに曲げることで腰に負荷がかかります。
脊柱菅狭窄症の原因になる脊柱管の狭窄ですが、これは加齢により管が狭くなってしまうことが原因ですが、これは防ぐことが難しくなります。
閉経を迎えた中年の女性はエストロゲンの分泌量が減ることにより、骨の破壊と再生のうちの再生能力が低下した状態になっているため、骨がスカスカになった状態です。
このスカスカの状態で腰部や臀部に衝撃が加わることで簡単に圧迫骨折してしまうため、中年女性は特に注意が必要です。
また骨を丈夫にするためにはエストロゲンも大切ですが、紫外線を浴びることによるビタミンDの合成も非常に重要になります。
そのため、過度の紫外線対策は避けるようにしましょう。
生まれた時点で腰椎や骨盤部に奇形があることが原因で腰痛に悩まされることがありますが、この場合は基本的には手術をすることになります。
ガンや女性の場合は子宮筋腫などの腫瘍が原因で腰痛になることがありますが、この場合は腰痛の治療ではなく、原因疾患の治療をすることで腰痛が改善されます。
一言で腰痛と言っても色々な原因で起きてしまいます。
内臓疾患や骨粗鬆症、奇形、腫瘍が原因で起きている腰痛に関しては整形外科、接骨院、鍼灸マッサージなどは適応外となり、内科または外科的な治療をする必要があります。
安易に整体やカイロプラクティックなどに行くことは避けた方が無難になります。
そして、腰痛の中でも特に注意していただきたいのが、中年以降の女性と発熱を伴う腰痛です。
気づかぬうちに骨粗しょう症となっていることで骨もろくなっていることでちょっとした衝撃で圧迫骨折が起きている可能性があります。
また、腰の痛みとともに発熱が観られた場合はそく病院を受診するようにしましょう。
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