こんにちは、蓬祥鍼灸院の長谷川です。
逆子をお灸で治療したいと考えている方へ。
逆子になってしまったため、逆子体操をしているがなかなか改善しなかったり、逆子体操がきついという方は昔ながらのお灸で逆子治療を行ってみませんか?
今回はお灸での逆子治療について鍼灸師が解説していきます。
逆子になったらまずは逆子体操をされると思いますが、結構大変という話をお聞きします。
そんな時はお灸での逆子治療を始めてみてはいかがでしょうか?
お灸での逆子治療は時々、産婦人科の医師にもお灸を試してみたらと言われて来られる妊婦さんもいらっしゃいます。
お灸で逆子が改善する理由ですが、正直に言いますとハッキリとは分かっていません。
ここが東洋医学の駄目なところでもあると言えますが、仕方ない部分でもあります。
東洋医学は「経験医学」ともいわれるため、逆子の時には「至陰」というツボを使用することで改善するという経験をもとに現代まで行われています。
そして、ほとんどの方が施術を受けた日はいつも以上にお腹の中で胎児が動き回っていると言われます。
このように動きが活発になることで自然と逆子がなることになります。
逆子になる原因としては以下が考えられます。
こういったことが原因で逆子になってしまうとされています。
逆子治療のやり方は主にお灸を使用して行っていきます。
使用するツボは「至陰」と「三陰交」になり、この2つのツボに対して15〜20壮ほどのお灸を行っていきます。
また、当院では脈診、舌診などを行い逆子の原因となっている体質に合わせて鍼を打っていきます。
鍼を打ったとしても流産することはありませんが、施術前に確認を行っておりますので、心配な方には鍼は使用いたしません。
逆子治療はやり方さえ知っていれば自宅でも千年灸を使用して行うことができるため、当院でも積極的に自宅でも行っていただくよう指導しております。
お灸での逆子治療はいつでも行うことが可能となります。
比較的多いのが妊娠28週前後から逆子になっているという方になりますが、当院では35週目の方が来院され改善したケースもございます。
ただし、逆子治療はやはり胎児が小さいうちの方が改善しやすいため、お灸での逆子治療は早めに行うことをおすすめいたします。
お灸での逆子治療を行っても改善が難しいケースもあります。
こういったことが原因で逆子になっている場合はお灸を行っても改善が難しくなるため、逆子の原因を産婦人科の医師に確認してみましょう。
当院での逆子治療の症例を一部ご紹介いたします。
28週頃から逆子になっており、産婦人科の方からも逆子体操をするように言われているため、寝る前に毎日行っている。
しかし、一向に治らないためお灸での治療を希望されて来院。
仕事はまだ行っており、事務職のため座りっぱなし。
手足の冷えと妊娠してから爪がもろくなった。
また、甘いものが好きで間食でほぼ毎日、アイス、ケーキ、和菓子などを食べている。
入浴の時に10分ほど湯船に浸かると疲れや体がだるくなる。
【弁証】脾虚湿盛による逆子
治療は至陰と三陰交へのお灸を15壮ずつ、豊隆穴に鍼施術を行う。
1週間後に来院していただくと当日は胎動が激しく、上腹部をけられる感覚があった。
2回目の治療も初回と同様の施術を行うと逆子は2回で改善していたため治療は終了。
31週目の検診の際に逆子であることが分かる。
妊娠前から当院に来院されていたため、逆子治療を開始する。
【弁証】肝鬱気滞による逆子
至陰と三陰交へのお灸を20壮ずつ、後谿または百会に鍼施術を行うと35週目の検診で治っていることを確認。
逆子治療に対するお灸は昔から日本で行われてきましたが、なぜ治るのかはいまだハッキリとは解明されておりません。
お灸の良い所は逆子体操のように大変な動作を必要としないところと、お灸があれば自宅でも簡単に行うことができる点です。
ただし、改善が難しいケースもあるため、逆子の原因は医師の方に確認を取るようにしましょう。
また、逆子は帝王切開直前に改善するケースもありますが、できるだけ早く始めることをおすすめいたします。
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