ホットフラッシュに対する鍼灸治療の症例 名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

ブログ

ホットフラッシュに対する鍼灸治療の症例

【49歳女性】ホットフラッシュに対する鍼灸治療の症例

汗を拭く女性

当院でのホットフラッシュに対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。

 

ホットフラッシュを発症してから鍼灸治療を始めるまでの経緯

2025年3月来院。

3週間ほど前からホットフラッシュと睡眠障害の両方が一緒に出てくるようになる。

ホットフラッシュの頻度は最初は半日で1~2回だったが、最近は1時間に1回はあり。

夜はホットフラッシュによる身体のほてりの影響で寝付きが悪い状態が続いており、1時間おきに目が冷めてしまう。

今はエクオール、黄連解毒湯、命の母を飲んでいる。

その他としては減塩、大豆食品、カフェインを減らす、2~3日おきにフィットボクシングを行っているが、体の変化は今のところはあまり感じていない。

まだ婦人科を受診してはいないため、ホルモン値の検査は受けていないが、鍼灸で改善しなければ病院を受診する予定。

 

その他の自覚症状

食後の眠気、動悸、下痢、頭痛、ゲームで酔う、手足のほてり、寝る時に布団から手足を出している。

頻尿気味であり1日に10回以上トイレに行くこともある。

また、入浴時ものぼせやすく、長風呂をすると頭痛がしてくることがあり、入浴後は汗が引きにくく、顔の赤みもなかなか引かない。

月経も今年の1月までは毎月来ていたが、1月以降は来ていない。

  • 脈診:中位滑やや細脈
  • 舌診: 淡泊舌色あせ、微黄苔、はんどん舌
  • 腹診:右脾募自汗と邪あり、右肺先、左右肝相火、小腸、命門邪
  • 気色診:全体的に顔に赤みがある

 

弁証および治療について

弁証:心腎不交証によるホットフラッシュ

治療は週1回のペースにて行っていく。

鍼灸治療は照海穴を基本として神門や後谿を適宜使い分けて行っていく。

初回の鍼灸治療後からホットフラッシュの頻度は半分ほどになる。

2診目には夜中に体のほてりで目が覚める頻度が2~3回に減り、日中のホットフラッシュも1日を通して2回ほどになる。

5診目を終えると日中のホットフラッシュの症状はほぼ気にならない状態になり、夜に少しだけ気になる程度。

6診目は前回の治療から10日あけているが、症状がひどくなることはなかった。

7診目は2週間空けたがホットフラッシュはほとんど気になっておらず、睡眠の状態は1回は目が覚めてしまうが以前よりもしっかりと眠れているため治療を終了とする。

 

考察

年齢的に腎の弱りが出てくるタイミングでり、腎陰虚から心の方にも影響が出たことで睡眠にも影響が出てきたと考えました。

しかし、根本的な原因としては腎陰虚が原因で起きたホットフラッシュによる身体のほてりによる睡眠障害でした。

そのため、この腎陰虚を改善するために照海をメインのツボとして鍼灸治療を行ったところしっかりと改善することができました。

ご本人としてもこんなに早く改善するのかと少し戸惑い気味ではありましたが、ホットフラッシュの治療自体は鍼灸ではそれほど難しくはありません。

また、お伝えしたセルフケアもしっかりと実践していただけたことも早期改善につながったと思います。

ホットフラッシュでお悩みの方は鍼灸も考えてみてはいかがでしょうか?

更年期障害に対する鍼灸治療はこちら

プロフィール


【国家資格】

はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】

小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にて2009年にはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

蓬祥鍼灸院公式LINE

ご予約・お問合わせ

052-355-6866

ID:@gov2775z

メールフォーム

当院は完全予約制です。

施術中、問診中は電話に出られない場合がございます。時間をおいてからおかけ直し頂くか、お問わせフォームまたはLINEにてお願いいたします。