
当院での過敏性腸症候群(IBS)に対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。
昔から生理痛がひどく薬を飲んで耐えていた。
一人目出産後の20代後半の時にチョコレート嚢腫であることが発覚したため、腫瘍部分を手術により摘出する。
32歳で二人目を出産すると夫がパニック障害を発症したことで育児がワンオペになってしまう。
34歳頃から閉経までホルモン剤を使用して半年ほど止め、その後、ピルを使用して生理をこさせるようになるが、生理痛はあまり改善しなかったため、完全に止めることになる。
40代の時に二人目の子供のママ友とのトラブルから良性発作性頭位めまい症を発症する。
ホルモン剤を50歳でやめてから一度も生理が来なかったため閉経となり、この頃から更年期症状が出始めた。
特に2年ほど前から一気に症状がひどくなり動悸とめまいで動けない状態になってしまう。
この時から漢方内科を受診するようになり加味逍遙散を飲み始めるが、漢方薬を飲み始めてから腹痛と下痢が始まるようになる。
現在の症状としてはほぼ毎朝、腹痛と下痢があり、下痢は水様性の下痢が出る状態で旅行など環境が変わると便秘になる。
また、現在は夫だけではなく、二人目の子供もパニック障害を発症している。
【服用している薬】
イリボー、ビオフェルミン、漢方薬(六味丸と桂枝茯苓丸)
疲れやすい、息切れしやすい、倦怠感、グラグラするめまいで頭の位置を動かすと起きやすい、疲れ目、背中のこり、左肘の痛み、腰痛※全体的に重痛、足の冷え、白髪が増えた、手足のほてり、のぼせやすいなど
弁証:肝脾不和証、肝陽上亢証
ストレスに対する鍼灸治療と胃腸を整えるための治療を週1回のペースで行っていく。
また、腎の弱りもあることで更年期症状がでてきているため、腎の弱りを改善するための鍼灸治療も行っていく。
治療は合谷、百会、脾兪、太白、公孫、照海、太谿などからその日のツボの状態を診て使用していく。
3診目から朝の腹痛があまりなくなっているが、下痢はまだ続いている。
5診目には下痢は日によっては水様性の下痢ではなくなる。
8診目には下痢は週1回ほどになり、この時も腹痛はほとんどない。その他の日も形のある便が出るようになる。
11診目からIBSの薬を自己判断でやめてみると一時的には腹痛と下痢が続いてしまうが、2週間ほどするとお腹の調子が大きく崩れることはなくなる。
15診目からは治療ペースを2週間に1回に変更すると腹痛はなく、軟便の日が何日かある程度。
20診目に3日間水様性の下痢が続いているということでお話を聞くと、漢方内科で「真武湯」を処方され、こちらを飲み始めてから1週間ほどしてから下痢になっていることが分かる。
22診目から真武湯の服用をやめると少しずつお腹の調子が戻ってくる。
24診目でお腹の調子を崩すことなく、腹痛も下痢もない状態になったため治療を終了とする。
加味逍遙散という漢方薬を服用したことで過敏性腸症候群(IBS)を発症していますが、元々ストレス過多な生活を送っている方でした。
また、更年期症状も同時に起きていることも原因になっていると考えました。
そのため、肝脾不和という自律神経のバランスが乱れにより崩れた胃腸の調子を整える治療だけではなく、腎の弱り(陰虚陽抗)に対しても治療を行っていくことで徐々に腹痛と下痢が改善していきました。
しかし、途中で真武湯という漢方薬を飲み始めることで再度お腹の調子が悪くなってしまいました。
真武湯は胃腸の弱りに対して処方される漢方薬ですが、原因が「陽虚」という体を温める力が不足していることで胃腸に症状が出てきている場合に有効となる漢方薬になります。
そのため、私が行っている陰虚に対する治療とは真逆の処方となっていることでお腹の調子が悪くなったと考えられ、服用を中止されたことでお腹の調子が戻っていることからも証明可能となります。

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