中学生や高校生の子供がニキビで悩んでいたり、就職してからニキビが酷くなってしまった、または皮膚科で治療をしているがなかなか改善しないと悩んでいませんか?
ニキビは男女問わず悩まされる皮膚疾患になり、思春期の子供も、働いている大人も見た目が気になってしまいます。
そのため、本記事ではニキビの原因や東洋医学でのニキビの考え方、ニキビに対する鍼灸治療について解説しいきます。
多くの方が人生で一度は悩む可能性がある肌トラブルであるニキビについて解説していきます。
ニキビとは頬、口周り、フェイスライン、額などに発疹ができている状態。
ニキビはどの年代にもできる可能性がありますが、男女での差もさほどなく、多くは10~20代の若年層にできやすい炎症性の皮膚疾患になります。
中には30代以降もニキビに悩まされてしまう方もいます。
ニキビが気になるために潰してしまうと、将来的に皮膚にニキビ跡として「クレーター」ができてしまうことがあるため、ニキビを潰すことはやめるようにしましょう。
ニキビ跡であるクレーターは皮膚に大きなダメージを受けていることになるため、治療は非常に難しくなります。
ニキビの原因は主に以下の3つが考えられます。
皮脂の分泌量の増加は若い年代に多く、性ホルモンである男性ホルモンの分泌量が多いことが原因となってきます。
そして、皮脂の詰まりはこの性ホルモンバランスの乱れにより皮脂の分泌量が増えることで毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
また、一定期間で行われる肌のターンオーバー機能がストレスなどで乱れることでも毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
さらに、肌の常在菌であるアクネ菌は毛穴が詰まることで増加してしまいます。
大人ニキビとは一般的に20歳を超えてからできるニキビのことで別名を「吹き出物」と言い、フェイスラインや顎、首などにできやすくなります。
逆に思春期(10代)のニキビはTゾーンと呼ばれる、おでこや鼻、頬などにできやすいとされています。
また、それぞれ原因の違いとしては以下のようになります。
鍼灸師として東洋医学でのニキビの考え方についてお話していきます。
東洋医学ではニキビの多くは体の中にこもった熱が原因で発生すると考えられます。
ニキビは西洋医学では炎症性の皮膚疾患の1つとなりますが、東洋医学でも同じように体の中にこもった熱が皮膚表面に出てきているものがニキビと考えます。
この熱が顔ではなく体に出てきていれば蕁麻疹やアトピー性皮膚炎ということになります。
では体に熱がこもるには原因がありますが、以下のような場合に熱がこもりやすくなります。
見ていただくと分かると思いますが、どれもニキビの原因となりえる生活習慣になりますが、こういったことが原因で体の中に熱がこもりやすくなるためご注意ください。
東洋医学ではニキビができる場所と内臓との関係性も考慮して考えます。
ただし、これは絶対ではなく、経験上「この臓器に問題がある方にはこの場所にできやすい」というものですのでご参考までに。
ニキビ治療と言えばまずは皮膚科を受診される方がほとんどですが、ニキビに対する鍼灸治療の治療法などについてお話していきます。
鍼灸治療ではニキビの原因を体の内側から改善していきます。
皮膚科での治療の場合はニキビに対して薬を塗るため、外側から改善していくことになります。
しかし、鍼灸治療の場合はニキビの部分に対して鍼を打つのはもちろんですが、ニキビを引き起こしている個々の体質に対してもアプローチをかけていくため、内側からも改善していくことになります。
この部分が皮膚科での治療との大きな違いであり、皮膚科で治療を受けてもなかなか改善しないニキビに対しても効果を出すことができる理由になります。
ただし、酷いニキビの場合はそれなりに時間がかかるということは頭に入れておきましょう。
また、徐々に改善が見られたとしても経験上、一時的にニキビが増えてしまうということもあります。
これは体が改善していく過程で体の中に隠れていた熱が一時的に表面に出てくることによって起きる、いわゆるデトックス効果によるものになります。
そのため、鍼灸治療をしっかりと継続していくことでニキビは改善していきます。
ニキビに対する鍼灸治療となると美容鍼と考える方が多いかと思います。
しかし、当院ではニキビ治療はあくまでも鍼灸治療の範疇と考えて行っていきますが、当院では2つのプランがあります。
1つは身体の治療のみを行っていく一般治療として行っていく方法。
もう1つがニキビ治療のプランとなり身体の治療+顔への鍼施術を行う方法となります。
ニキビ治療と美容鍼の違いって何?っと思われるかもしれませんが、内容としては一緒ですが使用する鍼の本数が違うだけとお考え下さい。
効果としてはやはりニキビに直接鍼を刺すニキビ治療のプランの方が効果は高くなりますが、ニキビの状態によっては身体の治療だけでもしっかりと改善していくことが可能となります。
少しでも早く改善したという方はニキビ治療のプランを、少し時間がかかっても費用を押さえたいという方は一般治療の方を希望とお伝えください。
ニキビ治療をしていく上では生活習慣の改善も非常に重要となります。
これは鍼灸治療だけではなく、皮膚科で治療を受ける際にも同じことが言えます。
ニキビができる原因は生活習慣にあるため、鍼灸治療でも皮膚科での治療であろうと治療を受けていれば良くなるということはありえません。
どんな治療を選択したとしても生活習慣の改善を行わなければ±0と言えます。
仮に対して生活習慣の改善を行わずにニキビが改善できたとしても、治療をやめればすぐに再発してしまうことになります。
そのため、鍼灸治療を受けると決めた場合は鍼灸治療の効果をしっかりと出すためにも、再度ニキビに悩まなくても良いように生活習慣の改善を行うようにしましょう。
30代女性。
2年ほど前から吹き出物とともに、白いものが頬にできていたため皮膚科を受診すると洗顔のやり過ぎによりカビが発生していると診断を受ける。
また、医師からは洗顔はお湯で洗う程度にするように指示があったため、実践することでカビは治まるが、頬の吹き出物自体は変わらなかった。
現在も顔を洗う際は洗顔は使用しておらず、お湯のみで行っている。
【悪化要因】
生理前になると吹き出物が酷くなる
【食生活】
朝食は食べないこともある。
夕方にアイス、チョコ、クッキーなど甘い物を食べる事がある
【自覚症状】
手汗をかきやすい、疲れ目、お腹が張りやすい、乗り物酔い、肩こり、便秘、乾燥肌
脈診:沈弦脈
舌診:淡紅舌、舌尖紅刺、白苔
【弁証】:脾胃湿熱証によるニキビ
胃腸に溜まっている湿熱がニキビとして出てきてい状態のため、湿熱をとるための鍼灸施術を週1回のペースで行っていく。
また、今回は顔への施術なしで、身体の治療のみでニキビに対処していく。
3週間後に生理が来たが、生理前に吹き出物が酷くなることはなかった。
6診目にはニキビが落ち着いてきている実感が出てくる。
7診目の時には仕事が忙しくなってきているためか、肌が少しゴワゴワした感じが気になってくる。
12診目にはニキビが気にならなくなり、生理予定日だがニキビが酷くなるということもない。
13診目で治療を終了とするが、メンテナンスのために現在も月に2回の身体の治療を継続中。
ニキビは男女問わず悩む方が多い皮膚疾患になります。
ニキビが気になるからと言って潰してしまうとニキビ跡としてクレーターができてしまう可能性があるため、潰すのはやめましょう。
クレーターができてしまうと改善するのはかなり難しくなります。
また、鍼灸治療は体の内側からニキビの原因を改善していくため、皮膚科で治療を受けてもなかなか改善しない場合は東洋医学である鍼灸治療もご検討ください。
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