動眼神経麻痺の鍼灸治療 名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

適応疾患

動眼神経麻痺の鍼灸治療名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

動眼神経麻痺について

女性の目

突然、瞼が垂れてきたり、物が二重に見えるなどの症状が出始めた場合は動眼神経麻痺という病気の可能性があります。

脳に病気が隠れている可能性があるため、眼科ともに脳神経外科も受診するようにしましょう。

 

動眼神経麻痺とはどのような状態か

動眼神経麻痺とは12対ある脳神経の中で第3脳神経に該当する神経が麻痺を起こしている状態になります。

動眼神経は眼球の動き、瞼を閉じる動きに加えて、目に入ってくる光の量の調節を行う機能があります。

しかし、動眼神経麻痺が起きてしまうことで、眼球の動き、瞼の動き、さらには光の調節に問題が生じてしまいます。

また、動眼神経麻痺は特定の年齢層や性別が発症しやすいということはありません。

 

動眼神経麻痺の原因について

動眼神経麻痺は以下のようなことが原因となって発症します。

  • 交通事故による顔面強打
  • 頭部外傷
  • 脳梗塞
  • 脳腫瘍
  • 糖尿病
  • 原因不明

この中でも動眼神経麻痺の原因として多いのが脳梗塞による脳血管障害となります。

しかし、動眼神経麻痺にはしっかりと原因が見つかることもあれば、やはり原因が分からないストレスから発症するケースも存在します。

 

動眼神経麻痺の症状について

動眼神経麻痺が起きると瞼の動き、眼球運動、目に入る光の調節機能がうまくいかなくなります。

  • 物が二重に見える複視
  • 眼瞼下垂
  • 瞳孔散大
  • 眼球の運動障害

動眼神経は筋肉の運動に関係する神経になるため、眼球の運動や瞼の筋肉の動きにも関係してきます。

そのため、複視、眼瞼下垂、眼球の運動障害が起きてしまいます。

また、動眼神経は瞳孔にも関係します。

瞳孔は目に入る光の量を調節するカメラでいう「絞り」に該当しますが、動眼神経麻痺ではこの絞りの機能が働かなくなってしまうことで、瞳孔が開いた状態になってしまいます。

糖尿病が原因で動眼神経麻痺になっている場合は瞳孔散大は起きにくいとされています。

 

動眼神経麻痺に対する鍼灸治療

目の周りの鍼治療

動眼神経麻痺に対する鍼灸治療について。

動眼神経麻痺に対しても鍼灸治療は効果を発揮しますが、ケースバイケースとなります。

 

鍼灸治療が適応となる動眼神経麻痺

動眼神経麻痺に対しての鍼灸治療は適応となるケースとならないケースがあります。

鍼灸が適応となるケースというのは「脳に問題がない」ケースとなります。

脳梗塞や脳腫瘍などが原因で動眼神経麻痺になっている場合は脳神経外科での治療がベストとなります。

逆に外傷やストレスなどが原因で動眼神経麻痺になっているケースでは鍼灸治療は適応となってくるため、お悩みの方は選択していただいても良いと思います。

東洋医学の観点から動眼神経麻痺を引き起こしている身体に対しての鍼灸とともに、目の周囲にも鍼を打つことで目の筋肉と神経を刺激していくことで改善を目指していきます。

また、鍼灸治療を行いながらも眼科で症状の変化が出ているかを定期的に確認しながら行っていくことになります。

 

東洋医学での動眼神経麻痺の考え方

東洋医学では動眼神経をはじめとした目の病気は主に「肝」と「腎」の問題があると考えます。

人の持つ視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚という五感のうちの視覚である目は肝との関係が深いとされております。

また目の中でも黒目である瞳は腎との関係が深いとされています。

そのため、動眼神経麻痺はこのどちらか、または両方に問題が起きていることで症状が出てくるということになります。

さらに、東洋医学での肝は自律神経との関係も深いため、ストレスが原因で起きているケースではこの肝の問題で起きてくる可能性が高くなってきます。

 

動眼神経麻痺に対する鍼灸治療の症例

2022年12月来院。

数年前に交通事故にあい動眼神経麻痺を発症。

そのため、軽度の眼瞼下垂、瞳孔は開きっぱなしのため常に最大量の光を目に受けている。

また、物も二重に見える「複視」やピントがあわないなどの症状がある。

動眼神経は非常に細い神経のため手術をすることもできない状態。

その他、頭痛、ほてり、寝汗、便秘、肩こりなどの症状あり。

【弁証】:腎陰虚症による動眼神経麻痺。

鍼灸治療のペースはは仕事の都合もあるが、できる限り週1回のペースにて行っていく。

また、鍼灸治療は照海と瞳子髎を基本とし、百会、合谷などをその都度選択し治療することトータルで12回の鍼灸治療を行う。

眼科での定期検査にて複視、ピント、また視野など鍼灸治療を始める以前よりも症状は改善されていた。

仕事が忙しく治療感覚が1ヶ月空いてしまうこともありましたが、鍼灸治療が非常に良く効いた症例となりました。

動眼神経麻痺のような西洋医学では治療が困難な疾患でも鍼灸治療は力になれる可能性があるため、お悩みの方はご相談下さい。

 

動眼神経麻痺の鍼灸治療まとめ

動眼神経麻痺はある日突然、瞼が下がってしまったり、物が二重に見えるという症状が出てくることになります。

そして、人によっては瞳孔が散大した状態のままとなってしまうため、普段よりもまぶしいいという症状が出てくることになります。

このような症状が出た場合はまずは眼科を受診し、その後に脳の検査も受ける必要があります。

動眼神経麻痺は脳梗塞や脳腫瘍が原因となって起きることがあるため、早めに検査は受けるようにしましょう。

そして、脳に問題がある場合は脳神経外科で治療を受ける必要があります。

鍼灸治療が適応となるのは脳の問題で起きていないケースとなります。

こういったケースでの動眼神経麻痺に対しての鍼灸治療は効果を発揮するため、お悩みの方はご相談ください。

プロフィール


【国家資格】

はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】

小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にて2009年にはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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