【53歳女性】前庭神経炎によるめまいの鍼灸治療の症例 名古屋市中川区高畑の蓬祥鍼灸院

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【53歳女性】前庭神経炎によるめまいの鍼灸治療の症例

【53歳女性】前庭神経炎によるめまいの鍼灸治療の症例

めまいの女性

当院での前庭神経炎によるめまいに対する鍼灸治療の症例をご紹介いたします。

 

鍼灸治療を始めるまでの経緯

53歳女性、2023年9月来院。

今年の7月中旬ごろに頭がフラフラしたため、熱中症かと思い、近くの診療所を受診する。

漢方薬を処方してもらうが8月5日に酷いめまいがあったため、救急で掖済会病院を受診し、点滴を受ける。

数日後に再度、受診すると前庭神経炎と診断される。

掖済会病院では入院できなかったため、他の病院に入院する。

しかし、入院も2週間の予定だったが、院内でコロナが発生したため5日間の入院になり、以後は自宅での療養となった。

その後は、仕事を一ヶ月休んでいたが、今は午前中のみの出勤している。

現在はピークは過ぎているが常にめまいがあり、薬を飲むと少し落ち着く状態が続いている。

病院では半夏厚朴湯、五苓散、セファードル、アデホスコーワ顆粒10%を処方されている。

めまいが起きる少し前に母親がなくなったが、3日しか会社を休めなかった。

また夫も7月にガンが発覚している。

 

その他の自覚症状や生活習慣

疲れやすい、疲れ目、悩み、疲れや肩こりから片頭痛が起きる、首・肩のこり、右側の腰痛(重痛)あり、昨年に閉経している。

5分ほどの入浴でものぼせやすい。

また、めまいはあるができるだけ毎日30分ほどおウォーキングを行うようにしている。

その他、春になると喉のつまりや後頭部がふわふわする感じがする。

  • 脈診:中位滑脈尺位弱脈
  • 舌診:淡紅舌、微黄苔、はんどん、歯痕あり
  • 腹診:胃土、小腸、大腸、命門、腎水邪
  • 気色診(顔色):心、肝胆白抜け、腎やや赤み

 

弁証および鍼灸治療について

肝陽上抗証、胆経の左右差によるめまい。

鍼灸治療は週1回のペースにて行っていく。

初回の治療後からめまいは楽になっており、時々フワッと来ることがある。

3診目には強いフワフワ感はなく、近所のスーパーに買い物に行っても問題なかったが、ショッピングモールなどはまだ不安感がある。

4診目には試しにイオンに行くと、最初はフワフワ感があったが、しばらくいるとフワフワ感はなくなった。

また、ゴルフの打ちっぱなしにも行くことができた。

7診目:フワフワしためまいはほとんどなく、薬は朝と不安な時だけ飲んでいるだけで、仕事も問題なくできている。

8診目:治療間隔を10日空けてみたが、特に問題なく過ごせているが、薬は朝だけはまだ飲んでいる。

9診目:2週間空けた。また、ゴルフのラウンド(18ホール)を回ったが、後半は少し疲れからフワッとした感じがあったが、休憩を入れながらであれば特に問題なかった。

めまいに関してはほとんど問題ない状態が続いているため、治療を終了とする。

 

考察

閉経している点と年齢的に腎の弱りが出てきているタイミングで家庭内がバタバタしてしまったことが原因で前庭神経炎を発症したと考えました。

特に母親がなくなった時も会社を3日しか休めていなかったことが大きかったのではないかと思います。

肝陽上抗証は身体の上下のバランスが乱れており、下が弱く、上が強い状態です。

この上下のアンバランスがめまいを引き起こしている状態になります。

治療は腎を補うための鍼灸治療を行ったところ、初回から良い結果が出ました。

また、めまいが改善したら趣味であるゴルフをやりたいとのことでしたが、18ホール回ってもほとんど問題ない状態にまで改善することができました。

めまいについてはこちら

プロフィール


【国家資格】

はり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師

【鍼灸師になったきっかけ】

小学校から専門学校までバスケットボールをしており、高校時代に某高校のバスケットボール部のトレーナーをしている方の鍼灸院に怪我の治療でお世話になったことがきっかけ。
高校卒業後はスポーツトレーナーを目指し、トライデントスポーツ健康科学専門学校※現名古屋平成看護医療専門学校に通い、卒業後に名古屋鍼灸学校にて2009年にはり師、きゅう師、あん摩・マッサージ・指圧師国家資格を取得。
現在は不妊症をはじめとした婦人科疾患や皮膚疾患、精神疾患などの治療に力を入れております。

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