最近、何となく疲れやすかったり、息切れしやすいという方は貧血の可能性があります。
貧血は男女比では圧倒的に女性の方が多くみられる疾患の1つになります。
貧血とは血液検査において、ヘモグロビンの濃度、または赤血球の数値、へマクリット値が低い状態のことを言います。
一言でいえば、血液の濃度が薄くなってしまっている状態ということになります。
また、貧血は成人女性の約8%の方に見られます。
【成人女性の血液検査の正常値】
貧血は血液検査をしなければ分からないことになりますが、手っ取り早く、かつ無料で貧血かどうかを調べる方法があります。
その方法とは「献血」へ行くことです。
献血はいきなり血を大量に抜くわけではなく、まずは少量の血を抜いて、赤血球数やヘモグロビンの量を調べ、問題なければ本番ということになります。
しかし、この検査の段階で数値が低ければ当然献血はできません。
つまり、貧血の疑いがあるということになります。
貧血の症状としては以下のような症状があります。
こういった症状があれば、まずは貧血を疑う必要があります。
また、身体的な特徴としては親指の爪がスプーンのように凹んでしまう「スプーン状爪」や爪が割れやすくなるといった症状もあります。
貧血にもいろいろな種類があります。
貧血は主にこの4つに分類されることになり、多くの方の貧血は鉄欠乏性貧血となります。
この鉄欠乏性貧血になってしまう原因も色々あります。
特に貧血が女性に多い理由というのが慢性的な出血と妊娠、出産が関係してくることになります。
女性は生理があるため、毎月一定量の出血が起きることになりますが、この時の出血量が多ければ貧血になってしまいます。
また、妊娠においても2人分の血液が必要となりますし、出産の際にも出血が伴ってしまいます。
こういった理由から男性よりも女性の方が貧血になりやすくなります。
病院における貧血の治療について
基本は鉄剤の服用による治療が行われることになります。
貧血は体の中の鉄分が不足していることになるため、この不足した鉄分を補うために鉄剤を服用することになります。
しかし、貧血の根本的な改善になるかというと疑問が残る治療法と言えます。
貧血は食生活の問題で起きることもあるため、食生活の改善も必要となります。
特に動物性たんぱく質の摂取量が少ない場合は積極的に取る必要がありますし、肉魚が苦手なのであれば代わりに大豆や乳製品をしっかりと摂る必要があります。
貧血と言えば「ひじき」というイメージもありますが、ひじきには鉄分が豊富に含まれているため、こちらも積極的に食べるようにしましょう。
また、鉄分の吸収を促す目的でもビタミンCやビタミンB12が含まれる食材も積極的に取り入れるようにしましょう。
貧血の原因が他の病気の場合はこちらの治療をすることで自然と貧血は改善していくことになります。
貧血の原因となるのは
こういったことが原因で貧血が起きているのであれば、こちらの治療を優先するようにしましょう。
貧血の治療は病院での治療が主流となりますが、貧血に対する鍼灸治療の効果についてお話していきます。
鍼灸治療をすることで赤血球やヘモグロビンなどの数値は変わらないが、体調が良くなります。
数値が変わらないのであれば、貧血が改善していないということになってしまいますが、ここが東洋医学の不思議でもあり、身体の不思議な部分になります。
数値はほとんど変わっていないにもかかわらず、今までのような疲れやすさや息切れ、青白い顔色などはしっかりと改善してしまいます。
東洋医学というのは身体全体を治療していくことになるため、うまくバランスをとれるようになることで体調が良くなっていくのではないかと思います。
しかし、鍼灸治療だけではなく、ご自身で生活習慣の改善もしていただければ数値自体の改善も起こりうるのではないかと思います。
現代医学での貧血というのは血液の濃度が薄くなった状態ということになります。
では、東洋医学ではどのように考えるんかというと「血液量の不足」という捉え方をすることになります。
この血液量が不足した状態のことを「血虚体質」と言います。
血虚体質の症状としては
こういった症状があれば血虚体質と考えられ、貧血の時に見られる症状とほとんど同じような状態となります。
また、治療としては血を補うための治療や胃腸の働きを良くするためのツボに鍼灸施術を行っていきます。
さらに、血虚体質の場合、生理後の方がイライラが強いという症状が出ることもあります。
生理後の方がPMSがひどくイライラする方【貧血はありませんか?】
50代女性。
1ヶ月以上にわたる不正出血により貧血となっており、来院時の印象は顔色がとても青白い状態。
婦人科にて不正出血を止めるため、漢方薬を処方されているが効果がなく、いまだに出血は続いている状態。
また、不正出血の原因としては子宮、卵巣に問題はなく、更年期によるホルモンバランスの乱れと考えられる。
【弁証】:肝陽上抗証による不正出血からくる貧血
お腹に鍼を1本刺し、25分置鍼。
治療ペースとしては週1回で行っていくが、治療翌日には出血は止まっており、また、更年期によるイライラ、足の冷えなども気にならなくなっていた。
また、2回目の来院時には初回の時のような青白い顔色ではなくなっていたため、治療としては2回で終了とするが、ご本人の希望で定期的に身体のメンテナンスを行っていくことにする。
なお、数か月後の血液検査では数値に変化はないが、体調自体は問題ない。
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